.    '06年8月31日

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すすきの簪(かんざし)ぃ〜♪

 写真はススキの花(小穂)。「ススキが ‘かんざし’ になるのかなぁ?」との重箱の隅をつつくような疑問もこれで解決! 立派な『下がり簪(かんざし)』になっています。 ちなみに、ぶら下がっているのは【葯(やく)】。たくさんの花粉がここから空中に飛び散ります。
 このススキ、秋の七草のひとつであり、また、お月見には欠かせないアイテムです。…ところが、時としてよく似たオギと混同されています。 水辺に生えるオギに対してススキは乾燥地にも適応しているため、水辺から山野までいたるところに生えます。ですから 山道にあるものはススキと考えて間違いないでしょうが、水辺や河原にあるものは「オギ」の可能性が高いといえます。 中秋の名月(旧暦8月15日:今年は10月6日)のお月見の際には、お間違いのないように。





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力持ち

 ヤママユ〔蛾〕の翅 … をご覧いただきたいのではなく、じつはこの翅、風もないのにユラユラと動いているのです。  「なんだろう (~.~)?」 と、よ〜く観ると … クロヤマアリ〔蟻〕が、自分の体の数十倍、いや数百倍もありそうなこの翅を運んでいるのでした(左下、付け根の部分)。 『動物の中で一番の力持ちはアリ』という話を聞いたことがあります。 判ったような判らないような話と思っていましたが、これを見ると 科学的真偽はともかく、「なるほどぉ」 と思わず納得。
 一方、まもなくアリの餌となりそうなヤママユ(の翅)。成虫は口器が完全に退化しているため何も食べません(…食べられません)。 食いしん坊の人には想像したくもない一生を駆け抜けて、いまアリの命をつなごうとしています。



     胴体はおそらく野鳥のエサになったのでしょう


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安曇野市環境基本計画策定委員会の視察

 当園地がある安曇野市では 「安曇野市環境基本計画」を策定されるとのこと。このたび、関連施設の視察の一環として、策定委員の皆さんが ご来園されました。  安曇野を一望できる長峰山や、ごみ処理最前線のクリーンセンター などを視察されてからの当園地の印象はいかがだったでしょう。
 環境に関わる計画を策定するとき、局所的な場所だけでなく、その地域 ・空間全体のありようの検討は避けて通れない課題です。 当園地は開発を伴った公園ですが、同時に、園内に棲息 ・自生する動植物の 将来にわたる保全場所にもなっています。快適性や娯楽性の希求と、人間以外の生物
との調和や共生はどうあるべきかなど、叡智 を集めた基本計画が策定されることを願ってやみません。



  利用状況や、自然度の高さを客観的にお伝えしました