.    '06年12月7日

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地質を探る

 からすの学校 ・第14回は、木船 清さん〔日本地質学会会員〕による 「地質を探る」。
 まずは室内で、観察の仕方や、地形 ・地質の予備知識を講義していただいた後、外に出て 河原の石の観察。 そこここに、なにげなくころがっている石くれが、 数千万年から一億年以前のものであることに 改めて感慨を深くしました。 その後 園地から2キロほど移動して、活断層の観察。 採石のために山の一部が掘削されて、断層観察の絶好のポイントになっています。(現在は樹木を植えて植生回復中)
 時が過ぎるのを忘れてしまう講座。 終ってみれば、フォッサマグナの壮大な話から、地質についての講師の考察、さらには安山岩の名の由来は〔南米・アンデス脈の石 → 安山〕 という豆知識まで、レベルが高いながらも、理解深まる楽しいひと時でした。







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冬になった日

 12月3日、初雪の朝。 今シーズン初めての泡雪(あわゆき)は、午後を待たずに溶けてしまいました。
そんな儚く消えた雪が残したもの… 吊り橋や園路に、一歩一歩しるされたキツネやリスの足跡。
 園内には幾種類もの野生動物が生息することはわかっていますが 普段はその存在を忘れがちです。これからは、そんな彼らが身近に感じられる季節。
これまで園内で確認されている大型哺乳動物は… ニホンザル、ニホンカモシカ、イノシシ、ツキノワグマ、ホンドギツネ、テン、イタチ、タヌキ、ヤマネ、オコジョ、ノウサギ、ホンドリス、ムササビ etc
 雪の上の足跡や糞、樹に刻まれた角砥ぎ(つのとぎ)の跡や付着した体毛、食べ跡(食痕) などなど。 野生動物が残した そんな痕跡を探して、彼らの息吹を感じてみませんか。





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気の毒な樹

 車いすの通行や眺望を良くする改修工事で、園路上にある樹木に負担を強いることになってしまいました。 その1)盛土による深植え。 その2)チップを根に接して厚く敷く。 2は除去することで解決しましたが、 1はなんともし難い状況です。とりあえず、土ではなく砕石ですので、〔根の酸欠 →枯死〕という最悪の事態は免れるかもしれませんが…。
二段根を出す性質の樹木であれば、傷つきながらも生きながらえるでしょうが、ここにある何本がそうなってくれるでしょうか。
 多くの人々は樹木の傷に無頓着です。樹皮というバリアをたとえ数ミリでも破壊されれば、樹木は意外にもろいものです(人間も、小さな傷から破傷風菌 が入れば、大の大人でも重篤になると同じ)。 時として、軽微な作業ミスから → こんなことになります