.    '06年12月26日

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仮剥製(かりはくせい)

 写真はシメ(アトリ科)  県内では冬に見られます。
園内にはカエデ類が多いのですが、その実は野鳥には人気がありません(たまに、カラ類がつついていますが)。  しかし、それを好んで採食する数少ない野鳥がシメやイカル。  そのせいか、イカルは森林エリアでよく見かけます。 しかし、シメは残念ながら確認できていません。 (…なんとか、シメにご馳走があることを知らせたいものです)
 ところで、右写真は【仮剥製】の製作途中のもの。
いままでは冷凍保存が主でしたが、これからは一部このような仮剥製での展示を考えています。
そこで、お願い!… スタッフの腕前を上げるために野鳥の遺骸を求めています。 事故などで落命している野鳥を見かけたら、 ご一報ください。 (お持ちいただける場合は、 安全に留意して、素手では触れないよう、お願いいたします





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モアイ像?

 ムンクの『叫び』、あるいはモアイ像のような(…見えないか)この樹はアカマツ。 2つの穴はアカゲラが今年開けたものです。 一昨年、このさらに上のほうに 同じくアカゲラの巣がありました。 昨年の夏、幹の途中から折れたため巣の部分 (写真、折れた箇所の上の部分) を切り取って、レクチャールームに展示しています。 めったに見る機会のないアカゲラの巣の内部の様子が判ると好評です。〔写真にマウスオン⇒〕
 それにしても、なぜこの樹にだけ、こんなにいくつも穴を穿ったのでしょう。 集合住宅?それとも去年と同じ個体が「住めば都」と造った?。 ところで、「キツツキ」という鳥はいない ということ、ご存知でした?  啄木鳥(きつつき)は、キツツキ目 キツツキ科の鳥の総称。園内でこれまでに確認しているキツツキは… アカゲラ、オオアカゲラ、アオゲラ、コゲラ などです。 





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烏川(からすがわ)は、空州川(からすがわ)

 当園地 「烏川渓谷緑地」にもっとも縁のある川、それは水辺エリアを縦断して流れる烏川。 その名の由来には諸説あります(下記)。 そのひとつが【水が涸(か)れやすいことから〔涸らす(あるいは空洲)川 〕 → 〔烏川 〕】との説。 右下の写真を見る と、この説に「なぁるほどぉ (◎o◎)」 と ガッテン!
 渇水期、まさにここは川が涸れる所。 常念岳や蝶ヶ岳 を源とし、幾多の流れが一つになった川は、これより伏流水となり地下に潜ります。 やがて浄化された清水は 安曇野で湧き出して、名物のワサビをはじめ、さまざまな農作物や植物を育て、人や動物の命をつなぐ水となります。 しかし、今年はその川が氾濫して、園路の一部が崩壊しました。いつもの優しい水面とは打って変わった荒々しさに、いまさらながら、自然の驚異と畏れ多さを思い知りました。
        烏川の名前の由来は⇒ こちら



    園内ではまだまだ水量がある、しかし…


    園地から5km下流のこの場所で水はなくなる