.    '07年3月2日

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通勤路

 なんとなく勤労意欲がわかない朝も、ここを通れば「今日も一日 ガンバロウ」 という気持ちになるのでした。 まもなく、この道の両側に植栽されているヤマボウシの葉が開きます。晩春には花を咲かせ、秋には赤い実をたわわにつける樹々に、眼も心も…(以前は)癒されたものでした。 6年前に初めて目にしたときから 2,3年間は、 素敵な街路樹でした。 それが徐々に衰退してしまいました。
 樹勢が衰えたために、病虫害が発生しているものもあります。 植枡の構造や競合する植物の植栽に起因して、水環境や根の伸張に問題が発生したのでしょう。 その結果、順調に生育していた根の生育が数年後には抑えられ、根の衰退 → 水上げ不足 → 樹冠の枯れ → 栄養不足から、さらに根の衰退という街路樹にありがちな悪循環に陥ったようです。




園地まで5分。 これでも朝の通勤ラッシュ!〔正面は常念岳〕


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樹木の冬芽観察(2月24日開催)

 馬場多久男先生による、冬芽観察講座を開催しました。 予定人数を超え、会場の定員ぎりぎりまで受付けさせていただいたため、窮屈な思いをされたことを お詫びいたします。 先生の人気の高さを再認識するとともに、どちらかというとマイナーな樹木観察ポイントである〔冬芽〕に興味をもたれる方が少なからずおられることに、ちょっと感動!
 まずは園内の冬芽観察&採集。 観察に適する芽が、枝のどの部分に出るかを知ることが重要です。 併せて、樹にダメージを与えない配慮も求められます。 腐朽させないように、あるいは 今後どのように再生するかを予測しながら、ひとつひとつ切ります。
 採集した後は、室内での講義と検索実習。 検索の手順を理解すれば、驚くほど短時間で同定ができるようになります。 さあ、あとは ひたすら実践!




      〔お知らせ〕 同先生による、「葉でわかる樹木」講座を 6月9日(土) に開催します。 関心ある方、ご予定ください。


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海を渡って、はるばると…

 写真はニセアカシアの葉痕〔=葉が落ちた痕跡〕。 蝙蝠(こうもり)男あるいはデビルマンに見えません? 今、ニセアカシアがあちこちで話題(問題)になっています。 河川に繁茂したからと伐採する妥当性や林相転換の必要性が喧伝されています。  根に共生する根粒菌との二人三脚で、いち早く荒地で繁栄するニセアカシア。しかし、ある程度大きくなると、根の成長が芳しくなくなり、結果 衰退したり根元から倒れることが多いようです。  さらに問題は、ニセアカシア林では植生の変化〔=遷移〕が抑えられること。  ある理由(※)から、後継の樹々が育たないのです。
 荒地を緑に変えた立役者。困った時にはチヤホヤされて頑張ったのに、業績回復したら厄介者扱いとは… 「ん〜ン、身につまされるなぁ (-_-)」 って?
それらがわかる『外来生物について』を開催します。




         『お手上げの猿』 という声も…
      .(※) キーワードは、『アレロパシー(他感作用)』 あるいは 『植物生育阻害物質』