.    '07年4月5日

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今年もまた(その1)

 ミツバチが、いつもの樹洞で活動を開始しました。
開園当初('02年)は、セイヨウミツバチが営巣していたのですが、翌年 とある事情でニホンミツバチが棲みはじめました。  それ以来今日まで、ニホンミツバチがにぎやかに暮らしています。 おそらく、5年前の女王蜂の娘が、世代交代して この樹に居ついているのでしょう。 〔そのいきさつは→こちら
 飛び回りだしたのは3月下旬。以来、こうして花粉団子を持ち帰っています。蜜とともに主要な食料となる花粉、春まだあさい園内のどこから探してくるのでしょう? 空を飛ぶという、軽快なフットワークをもっているとはいえ、あの小さな虫が この広大な園内から開花中の植物を見つけだす能力に、 ある種畏敬の念を…。反面、開花情報収集のために園内を歩き回っては、徒労に終わる我が身の非力を嘆くのでした。



     花粉(黄色のかたまり)を付けて ご帰還


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今年もまた(その2)

 いち早く咲いた ダンコウバイツノハシバミ
園内にある樹木のなかでは、ヤナギヤマハンノキ あるいはキブシとともに早くから咲きはじめます。 やがて、花がダンコウバイそっくりなアブラチャンや 地味ななかにも艶やかさがあるフサザクラ の臙脂色(えんじいろ) の花が咲き出せば、いよいよ今年も また春の到来! 暖冬で、 さぞや早くスプリング ・エフェメラル(春のはかなきもの)に出会えるかと思っていたのですが、その期待は裏切られて、いま咲いている野草はザゼンソウぐらい。 去年のいまごろには咲いていたキクザキイチゲも、いまだ姿を現していません。 どうやら(当園地の)植物たちは、短いスパンの気象変化に対して、人間ほどは踊らされなかったようです。 
そうはいっても、はや4月。 時を待たずに、カタクリなどが今年も咲いてくれることでしょう。



   ダンコウバイ(雄花)    ツノハシバミ(雌花)




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オオルリ観察会

 『来る4月21・22・28・30日オオルリを観ますっ!
って、言いきってしまっていいのだろうか(;⌒∧⌒;)  例年ならば、20日前後には園内に到着しているのですが… 今年の暖冬やこの時期の寒さは彼らにどんな判断をさせているのだろう?
 もっとも このあたりの気候がわかるはずもなく、渡りのタイミングは、冬を過ごした南の国(東南アジア)の現在の状況によるのでしょうが。
 そうは言っても、21日に当地に到着するためには、そろそろ重い腰を上げてもらわねばなりません。
あるいは、そんな心配をよそに すでに旅の空なのでしょうか。 日本海を渡り、幾山河を越える長旅。 どうか無事たどり着いてほしいものです。
 ということで、彼らの律儀さに期待しつつ、からすの学校 ・第17回はオオルリ観察会です。(雨天の場合は、屋内で標本などをごらんください)