.    '07年9月8日

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上高地 (旬情報 番外編)

 上高地、明神橋から仰ぎ見る明神岳河童橋穂高連峰というあまりにもメジャーな組み合わせとはちょっと趣が違います。  近頃、とある縁から上高地のガイドをさせていただいています。主なコースは、河童橋から明神までと、明神から徳沢まで。 河童橋がカラフルで軽装な人々で賑わう頃、明神や徳沢方面に向かう梓川左岸道の人影はまばらです。
とりわけ、ご案内する時間帯は早朝のため 出会う のはほとんどが登山者。 「上高地って、こんなに静 かなの!?」と参加者の多くが驚かれます。
 当園地のシンボル、蝶ケ岳常念岳は上高地か らはその裏側を見ることになります。穂高岳や明神岳ほど知られていない「蝶」と「常念」。 いつもと違 う位置にある見慣れない山容を目にした時、 あた かも、旧友の知らない一面を見るようでした。



  名峰、明神岳 ・X峰。 この両奥に穂高連峰が連なる


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あづみ野「森の探検隊」

 安曇野市環境基本計画策定委員会が 主催する『あづみ野 森の探検隊』が開催され、参加者40名余の方々を当園地森林エリアにご案内させていただきました。 皆さん地元でありながら、ほとんどの方が初めてのご来園とのこと。 PR不足を痛感しながらも、次のような個人的思いを述べさせていただきました ⇒ 『この公園に求められるのが 今ある自然環境を後世に残すことであるならば、単に来園者が多ければよい というものではない』 と。
  散策しながら、植生の豊かさや生物の多様性をお伝えするとともに、園内ヒノキ人工林の問題点やチップ舗装の危うさ、あるいは、樹木の生理 ・生態から見た、枝打ちや剪定の危険性などにつき 私見を披瀝させていただきました。 しかしながら、言葉足らずな説明で、さて、どこまでご理解いただけたやら。



        写真提供 : あづみ野環境塾


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台風が過ぎ去って… (9月7日)

 長野県を直撃した台風9号でしたが、当園地に限れば、幸いにも被害はほとんどありませんでした。 わずかな爪痕は、写真のヤマハンノキ。  強風を受けて、根の張りが自重を支えきれなくなり、根元から倒れてしまったようです。 後学までに、根際を縦に切ってみたところ … 昆虫の棲息痕と腐朽が確認できました。 じつは園内水辺エリアに生えるヤマハンノキやヤナギが 枯れる原因の多くが、幹や枝に虫が産卵して、そこから腐朽菌が侵入するというもの。 特に、ゴマダラカミキリ、シロスジカミキリ、コウモリガ、ボクトウガ などが多いようです。  一方、それらの昆虫の産卵痕や幼虫の食痕などの傷跡から樹液が流れ出し、やがて、それをエサとするいろいろな昆虫が集まり、生きもの達の輪が広がります。 樹木の枯れは、管理する者には悩 ましきことですが、それもまた 自然の豊かさを支え る要因なのでした。





    倒れたことと腐朽の直接の因果関係はない