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オオムラサキの産卵(8月20日)
「あの大きな蝶はなぁに?」と来園者の指差す彼方を見ると、そこには一頭のオオムラサキが、エノキの周りをせわしなく飛翔していました。
産卵場所を探しているに違いありません。 「見ていてください。 きっと卵を産みますよ」 と言うまもなく、枯れ枝にとまり、お尻を動かしはじめました。 産卵の始まりです。
枝にぶら下がり(左写真)、産んでは少しずつ移動して、結局30個あまりの卵を産み付けました(右写真)。 それにしても、なぜこんな枯れ枝を選んだのでしょう。
風折れの危険や、エサとなる葉までの距離 の長さが心配になります。 ひょっとすると、他の蝶との無益な争いを避けているのだろうか?…などと素人考えでいたところ、詳しい方から「産卵位置決定の主要因は 『空間』であろう」とお聞きしました。
葉の無い飛び出した枯れ枝を選んだ理由は、その図体の大きさにあったのでした。
〔一週間後の8月27日、ここまで育った⇒こちら〕。
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オオムラサキ〔幼虫〕のエサ(食樹)は、エノキ と エゾエノキ。
この付近では一本しかないエノキを、どうして知ったのだろう?
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