.    '08年1月8日

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雪害

 年末の降雪により、樹木が被害を受けました。
幹の途中から折れてしまったのは、アカマツ、ヤマハンノキ、ヤナギ など。 どれも枯れ木ではなく、外見に異常はありませんでした。 時としてこのように、数十年を生き続けた樹が、風雪害により あっけなく折れたり倒れたりすることがあります。  写真のアカマツの場合は… 太さに対して樹高があり過ぎたと考えられます。 光をもとめての樹木間での競争に勝つために、ひたすら高く成長することに栄養を使ってしまい、太くなる余裕がなかったのでしょう。
また、隣の樹が太陽光をさえぎったため、下方の枝葉が枯れてしまいました。 ついには、先端に残ったわずかな葉だけで生きる糧をまかなっていたのです。 細々とした収入でここまで育ったマツ。 高く高くと伸び過ぎたツケは、このような結果になりました。 



   約6mの高さで折れ、案内板を直撃したアカマツ


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雪遊び

 上記事のような、自然の厳しさを痛感させる雪も、一方では、このような ほのぼのとした作品に生まれ変わります。
 最近は雪を求めて来園される方も多くなりました。 そんなある日の出来事… たまたま駐車場を通りがかり、大きく膨らんだゴミ回収袋が3つ、車の横に置かれているのを発見。 「ありゃぁ、ゴミ投棄か!?」 と近づいてみると…なんと、中身はぎっしりと詰まった雪! どうやら お土産としてお持ち帰りのようです。
 当園地は里に近いとはいえ、年間を通していわゆる「山の天気」です。  今ごろの時期、豊科 ・穂高方面から烏川渓谷を目指して来ると、国営公園を過ぎたあたりで風景が一変。それまで無かった雪が突如現われて、あたりは冬景色。季節の境界線を越えたと感じられたら、そこが当園地の始まりです。





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お楽しみは これから

 こちらは積雪から数日後の森林エリア。 お待ちかねだったのでしょう、早くも スノーシューで散策された形跡がありました。それも 「数十人の団体さんが通 ったのか?」と思うくらいおびただしい数の足跡です。
他にも、この日確認できた ‘ヒト’以外の動物の痕跡は… キツネ、テン、カモシカ、リス の足跡や食痕(動物が草木を食べた跡)などなど。
 これからの季節、お楽しみは…樹木の冬芽や冬鳥の観察、そして普段は目にすることのできない野生動物の営みに思いをめぐらすアニマル ・トラッキング。 そこで、それらのご要望におこたえすべく、3月1日に『からすの学校〜冬の観察会』を開催します。(詳細は追って当HP及びマスコミにて公表いたします)   「参加してみようかな」 と思われた方は、管理事務所までお問い合わせください。