.    '08年11月22日

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吊り橋と満月

 昼間 この吊り橋の上にたたずんで 西を望むと、正面には北アルプス・蝶ケ岳がそびえ立っています。
 11月中旬のとある日の日没直後、シルエットとなった蝶ケ岳を背に真東を見ると…  この日、吊り橋の中央から満月が昇ってきました。
 太陽が、夏は高く冬は低く位置することは知っていても、月はこの逆…夏の月は南の空低く、冬の月は 天空の真上を通っていることに気づかれていますか? あるいは、満月の日、日没と月の出はほぼ同時ですが、 その後、月の出の時刻と入りの時刻が、日毎に平均 約50分ずつ遅くなり、二十三夜は真夜中が月の出ということをご存知ですか?
 秋から冬、静かで長い夜は、月と星が身近に感じられます。 厳しくも凛とした風に吹かれながら、さて この季節ならではのひと時を いかに過ごしましょうか。





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頭上注意!

 園内では、随時 危険木の伐採や枯れ枝処理を実施しています。 枯れ枝は、‘高枝ノコ’を使ったり樹に登ったり、あるいは 写真のように高所作業車を使って処理します。 危険が予見できるものについて対処していますが、以下の事情のある枯れ木 ・枯れ枝は処置しておらず、必ずしも 安全性の確保はできていません ⇒ 1.作業可能範囲より高い箇所にあるもの。 2.外観から異常が確認できないもの。 3.(原則として)園路から離れた場所にある もの… それは、枯れた木や枝も(動物や菌類などとともに)生態系の一要素だからです。 …等々
 光を受け難くなった枝を、‘枯らす’という手段で切り捨てるのは、樹にとってごく当然の生理現象です。
自然界にはさまざまな危険が潜んでいます。野山に分け入るとき、危険な動物に対してと同様に、樹木にも緊張感をもって対峙する必要がありそうです。





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緊急避難

 写真は芽生えて2年目のチドリノキ。別名:ヤマシバカエデの名のごとくカエデ科の樹木です。その葉は園内に自生する ヒトツバカエデミツデカエデとともに、カエデらしからぬ形状をしています。
『植物を持ち出さず ・持ち込こまず』が原則の当園地ですが、今回この幼木を移植することにしました。 整備上の都合から重機が入ることになり、その進入路となるために、やむを得ずの緊急避難です。
 この樹に限らず、数多くの幼木があっても、生育の過程でその多くは枯れていきます。 種から芽生えることができるのは、まさに奇跡的な確率です。その後 病害虫や他の植物との競争に打ち勝ち、10年を生きるのは至難のワザ。 さらに、子孫を残せる成木となるのは、そのまたごくごく一部です。 それを思うと、安易な伐採はできません。



    2年過ぎても、いまだに樹高は12cmほど