青い鳥
「幸せの青い鳥」って、オオルリ?それともカワセミ?
写真のカワセミは、窓ガラスに激突して死んでしまったものを寄贈いただき剥製にしたものです。 高速で飛翔する鳥にとって、建物や車のガラスは極めて危険な障害物です。
この個体も、くちばしの先が折れており、衝撃の激しさが察せられます。
せめてこうしてその存在をとどめおくことで、非業な最期を遂げた身を偲びたいとの思いがあります。
それにしても、なんとも見事な配色です。特に‘青色’は溜息ものです。 そこで、この青色の羽を20倍に拡大したところ[⇒写真にマウス・オン]…おやっ!? 色が無くなりました。
じつは、カワセミの羽が青く見えるのは、青色の色素があるのではなく、‘構造色’からくるものなのです。 構造色には、干渉 ・屈折 ・回折 ・散乱 などがあり、空が青く見えるのは‘散乱’によるもので、カワセ ミのそれは‘散乱と干渉’によるものです。
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