除草のむずかしさ
セイヨウタンポポの除草作業の様子です。 園内の植物管理において、極力、人間の 恣意的な判断(価値観)を持ち込まないようにしています。
それは良かれと信じておこなった行為でも、時には生態系のバランスを崩すことがあるからです。とはいえ、年々増え続ける弊害は見過ごせません。
そこで、ある程度の外圧を加えて、増殖を防ぐことが必要と考えました。 しかし、その作業は『言うは易く 行うは難し』です。
根絶させようと根を掘っても、大概は途中で切れてしまい残った部分からクローンが生まれます。
また、在来種と違い、交配せずに種を結実(=遺伝子が同じ:クローン)させるため瞬く間に増えます。 さらには在来種との間に多くの雑種が生まれているため、見分けポイントである‘総苞外片の反り返り’では
判断がつかない などなど、 作業量の増大に加えて、除草対象の選別が困難になっています。
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