.    '09年5月21日

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自然体験ゼミ

  松本市の高校生が、ゼミの一環として当園地を訪れてくれました。 その目的とするところは『春夏秋冬の季節に応じて、身近にある自然を楽しめるようになる』 こと。 今後、シーズンを変えて勉強&体験の場として、当園地を活用していただけることになりました。  そして、その記念すべき第一回目のアウトドア・アクティビティは… @自然観察をしながら A食べられる植物を探し B『緑色』のものを集める  というものでした。
  写真は、各人が集めてきた緑色のもの (葉、虫、石、その他?)を机の上に並べて、色見本と比べて〔色合わせ〕をしているところ。 色見本帳には緑色だけで 25色余りあり、それぞれにつけられた色彩名〔萌黄、青朽葉、柳茶、常盤色…〕に、日本人の感性と語彙の豊かさを感じてくれた… かな?
  追記) 「野草料理、ごちそう様でした」 ( ^з^)



   葉の採取については、事前に注意点を伝えました


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イラクサを食べる

 この時期、管理棟周辺でよく見かけるサカハチチョウです。 食草(⇒ 幼虫が食べる草=卵を産みつける草)はイラクサ類ですので、おそらく 管理棟横にあるエゾイラクサが、彼らを育てたと思われます。
 数年前より、エゾイラクサの群生地に、柵を設けて立入規制しています。その理由は、ひとつにはイラクサを保護するため、いまひとつは 【受傷事故防止】のためです。 イラクサ類の茎葉にあるトゲは、触っただけでも刺さり、毒素により激しく痛みます。 ちなみに、イラクサの漢名(中国名)は蕁麻(じんま)。〔生薬名も同じ〕。 かゆみを伴う発疹や炎症の症状を意味する蕁麻疹 (じんましん)の由来となりました。
  ところでこの蝶ちょ、翅の表だけでなく、裏の模様がなかなか秀逸です。 〔⇒写真にマウス・オン〕 シックな色彩の幾何学模様が、なんともおしゃれです。




        吸蜜しているのはカマツカの花


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田植えも終わり (園地外情報)

 通勤途中にある、アヤメ咲く田んぼ。 この田の主(あるじ)の優れたセンス〔感性、美的感覚〕と趣味の良さに、不躾ながら思わずカメラを向けてしまいました。 きっと 実利のみを求めるのではなく、 農作業 としての米づくり を楽しんでおられるのでしょう。
このような田園 を目にすれば、日本の原風景への理解が深まるとともに、農業に対する 新たな認識 や価値観が生まれるのでは との思いがします。
 ところで この風景を見た当初、てっきり カキツバタ と思ってしまいました。 『乾燥地にはアヤメ、湿地にはカキツバタ』 との先入観があったからです。  もっとも、両者は混同されることが多く、時に 『あやめ園』 と称しながら、実際には アヤメ(菖蒲) は見当たらず、あるのはカキツバタ(杜若)とハナショウブ(花菖蒲)ばかり などということがあります。 それぞまさに、 『いずれ アヤメか カキツバタ』 なのでした。




         田んぼを取り囲んで アヤメ咲く