.    '09年6月2日

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歓声響き渡る日々

 今年もまた、地元の小学校対応が始まりました。5・6月だけでも 800人余りの小学生が、環境学習として当園内で遊び ・ 学ぶことになっています。 水遊びを楽しむと同時に勉強してもらいたいことは…
レクチャー・ルームに展示してある標本を見て、園内や周辺に生息する動物を知る 一見 何もいそうもない川に、実は数多くの生物がいることを知る
園内を歩き自然のあれこれを知る、といったものです。 提供するメニューのなかで、とりわけ好評なのが 水生生物観察。 大人なら(冷たくて)二の足を踏む川に、子ども達は平気で入っていきます。
 終わってから感想を聞くと、異口同音に「こんなにたくさんの生き物がいることに ビックリした」 とのこと。
自然保護を教える前に、これまで気にしなかった所にも無数の生物がいることを、(他人から聞くのではなく)自ら気づかせることが大切なのかもしれません。




     わずかな間に、数十種類の生物 発見!


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今が盛り

 今が旬の花、ヤブデマリ(スイカズラ科ガマズミ属)。せせらぎの上に張り出した枝いっぱいに、川面を覆うように花が咲いています。 花の形がよく似たガクアジサイヤマアジサイ同様、 実際の花は中心にある直径 5mm程度の小さな部分であり、周辺にあるのは装飾花と呼ばれる‘飾り花’です。 ところで、その装飾花、ひとつあたり何裂しているように見えますか? 一見 4裂のように見えますが、実は 5つに分れています。1片だけ極端に小さいため、まるで 4片に見えるのでした。このヤブデマリに葉も花もそっくりなのがオオカメノキ (園内にも自生あり)。  両者の見分けポイントは、まさにこの裂片の大きさなのです 〔← オオカメノキは 5片ともほぼ同じ大きさ〕  それにしても なぜ 1片だけ このように小さくする必要があるのでしょう? 『自然界に無意味は無い』 とすれば、きっとなんらかの、納得できる理由があると思うのですが…



       花の拡大は、写真にマウス・オン


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雨の日の芍薬 (園地外情報)

 「えっ!? 烏川にシャクヤク!?」… のはずはなく、WEB管理人宅の庭にあるものです。 草としては類稀な豪華な花です。ちなみに「芍」は「あざやか」 あるいは「味が良い」の意味があるとのこと。また、一説によると「癪(しゃく)に効く薬=癪薬」とも言われています。 〔癪とは腹痛発作のこと:時代劇の決り文句… 「旅のお方、どうなされた」 「痛つっ、持病の癪が…」 〕  漢方(生薬) として有用というだけでなく、古来ヨーロッパでも薬草として用いられていたらしく、学名は 『ギリシア神話の医神』に由来します。 そこで、どんな薬効があるかというと… (医師でも薬剤師でもない) 当サイトにて薬草の効能を明記することは薬事法に抵触する恐れがあるため⇒ こちら をご参照ください。 ところで、薬の多くは元来 動植物や鉱物など自然由来のものです。 ということは…当園地は、まさに ‘薬の宝庫’ と言えるのでした。



    原産地は、シベリア東南部から中国北部