.    '09年9月19日

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キンキラキンな虫

 なんとも煌(きら)びやかなこの昆虫は、ミドリセイボウ。 写真では大きく見えますが、実際には 9mmほどの小さな生き物です。  名前の【ミドリセイボウ】の【ミドリ】 は 【緑】ですが、はて【セイボウ】とは?
漢字で書くと【青蜂】…青いハチです。 ハチと言っても、スズメバチアシナガバチのような脅威(恐怖)の対象ではなく、 その意味では、ドロバチスズバチ、あるいは トックリバチ同様、人間にとっては見過ごしがちな昆虫です。 しかし、時に関心を持たれるのは ひとえに その色彩の見事さからでしょう。 このような金属光沢をもつ昆虫の代表はタマムシですが、それに勝るとも劣らない存在です。 一方で、狩りバチの仲間のルリジガバチの幼虫に寄生する(卵を産みつける) という、およそ見かけの好印象とは裏腹な生態をしています。 幼虫の体の中で幼虫が育つ …自然の営みの不思議と複雑さを思い知るのでした。







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土壌動物

  問題です ⇒ この靴の下には、何匹(何頭)の生きものがいるでしょうか?… 「えぇ なにか踏みつけちゃったのぉ 可哀そうに」 というレベルではないのです。 環境によって生息する動物の種類や数は大きく違いますが、たとえば、明治神宮の森では、片足分の面積の土の中にどのような動物がいたのかというと… 線虫 7万4810匹、ダニ 3280匹、ヒメミミズ 1845匹、トビムシ 479匹、ハエの幼虫 103匹、ウズムシ 48匹、クマムシ 12匹、ワラジムシ 11匹 、ムカデ 2匹、ヤスデ 3匹がいたそうです。(『やさしい土壌動物のしらべかた』 青木淳一著 合同出版)
 そこで、次回からすの学校は【森を耕す生きものたち】 と題して、普段見過ごしがちな土の中の生物を観察します。 園内の異なる環境で採取した土壌の中に、さてさて どんな生きものがいることでしょう。







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ブナ林 逍遥 (旬情報 番外編)

 写真は長野県木島平村カヤの平高原のブナ林。当WEB管理者が講師を務めるNHK文化センターの講座で訪れた際の写真です。 この場所を散策した受講者の多くから感嘆の声が聞かれました。 それもそのはず、木島平村では誇りをもって『日本一美しいブナの森』 と称しています。実際、県内で広大なブナ林が残されている数少ない場所ではあります。  しかし、その面積は近年になって激減したというのが現実です。  昭和三十年代、山ノ内町と秋山郷を結ぶ雑魚川林道の開通により、機動力と機械力をもって、多くのブナは伐採されました。  のちに、牛を使いブナ林の再生を目指す【混牧林事業】 が、当時の林野庁でおこなわれましたが、 残念ながら、明確な結果が出ないまま、林野行政の転換のために頓挫したとのこと。 しかし今や、そんな過去が想像できない、悠久の時が流れる美しい森になりました。