キンキラキンな虫
なんとも煌(きら)びやかなこの昆虫は、ミドリセイボウ。 写真では大きく見えますが、実際には 9mmほどの小さな生き物です。
名前の【ミドリセイボウ】の【ミドリ】 は 【緑】ですが、はて【セイボウ】とは?
漢字で書くと【青蜂】…青いハチです。 ハチと言っても、スズメバチやアシナガバチのような脅威(恐怖)の対象ではなく、
その意味では、ドロバチやスズバチ、あるいは トックリバチ同様、人間にとっては見過ごしがちな昆虫です。
しかし、時に関心を持たれるのは ひとえに その色彩の見事さからでしょう。 このような金属光沢をもつ昆虫の代表はタマムシですが、それに勝るとも劣らない存在です。
一方で、狩りバチの仲間のルリジガバチの幼虫に寄生する(卵を産みつける) という、およそ見かけの好印象とは裏腹な生態をしています。 幼虫の体の中で幼虫が育つ …自然の営みの不思議と複雑さを思い知るのでした。
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