.    '10年5月16日

   .

樹の花が、次々と咲き…

 写真は ズミ〔左上〕、マルバアオダモ〔左下〕、ヤマツツジ〔右上〕、ウワミズザクラ〔右下〕 です。 早春に咲く花が終わった今、一面の新緑の中に、これらの花々が点在する景色は趣深いものがあります。
 花の移り変わりで時の経過を知り、野鳥の囀(さえず)りの変化で季節の移ろいを感じています。
オオルリをはじめ、すでに番(つがい)となり営巣中の今は、数週間前に比べて囀らなくなり、青葉の茂りと相まって、見つけづらくなりました。 それでも、オオルリ、ルリビタキ、キビタキ、コサメビタキ、クロツグミ、ノジコ、センダイムシクイ、エゾムシクイ などを、水辺エリアで見かけます。  そこで、来る 6月17日に野鳥観察会を開催します。場所は森林エリア。 時期も場所も異なるため、前記とは違う鳥に出会えるかも。
詳細は 近日中に当サイトにてお知らせいたします。







   .

除草作業

 烏川渓谷緑地市民会議主催による 【オオバコの除草作業】がおこなわれました。まずは、長野県環境保全研究所の尾関研究員から理論を学び、併せて、除草することの意義や方法を検討しました。
 外来種あるいは(在来種でも)繁茂する植物の扱いは、管理上苦慮することが多々あります。 外来種はすべて駆逐すべきか、増えすぎたからと 在来種を除草すべきか、する場合しない場合の影響はどうなのか、 人間の価値観で恣意的に個体数を調整して良いものなのか…等々。かりにそれらの問題に納得できる答えが出て駆除するとしても、現実的にはそれが可能なのでしょうか。 たとえば、除草は根から掘り取ることがベストと考えがちですが、 必ずしもそう とは言い切れません。 根を掘りおこすことは、結果的に、土地を耕して(除草対象植物の)発育環境を整える事になります。 なんとも、悩ましいのでした。









   .

神になる木

 写真は園内に自生するウラジロモミ。 諏訪大社・下社の御柱〔神社では ‘みはしら’ 氏子は ‘おんばしら’と呼称する〕に使われるのが、この裏白樅です(上社は違う樹種)。 上社下社あわせて 16本の 『神になる木』 の選木は数年前からおこなわれ、まさに選び抜かれた樹々です。 しかし、伐るのは御柱だけではありません。今回、下社の用材 8本を切り出すために、支障となる 100本が伐採されたとか。 その後、たった一本の樹(⇒伐採後は‘木’と表記すべきか) を移動するために、 膨大な人力を要し、はかり知れない危険を伴うのは周知の通りです。
 宗教や民俗といった人間側からの捉え方はさておき、願わくば、百数十年の樹齢を重ねた樹に思いをはせ、一世紀以上生きた生命体を人間の都合(論理)で伐ることの畏怖を感じていただきたいものです。