.    '10年5月2日

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野鳥の話題&オオルリ観察会(4月24,25日)

 からすの学校 ・第34回は、野鳥の話題あれこれ。 1日目は、【鳥が森をつくる】ことや【都市鳥の生態】について講義していただき、身近すぎて見過ごしがちなカラススズメについて多くの知見を得ました。
 2日目は屋外での野鳥観察。講師として唐沢孝一氏と長野県環境保全研究所主任研究員の堀田昌伸氏をお招きしました。  例年ならば、歩き出してすぐに オオルリを観察できるのですが、今回はこれまでになく不調。 『企画が始まって以来、初めての不発かなぁ』と弱気になりかけた頃… いました いました! オオルリが!  『やれやれ どうにか公約は果たせた』 と安堵したのですが、その後が続かず…
〔後で知ったのですが、その頃、出発地点に群れがいたそうな〕 しかし、これまで園内で数回しか視認できなかったキクイタダキを見られたのは収穫でした。 〔昨年の観察会のようすは ⇒ こちら









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搬出作業

  烏川渓谷緑地市民会議の活動として、材の運び出しがおこなわれました。 強力な助っ人は【林内作業車】。 [←無限軌道(※)で走行し、伐倒した木を集め(集材)・運ぶ(運材) 林業機械]
  今回運び出したのは、これまでの市民会議活動で間伐したものや、風雪害による幹折れや根返りによって危険な状態になったものです。 いままで、伐った木はそのまま園内に放置していました。 自己施肥機能(倒木や落葉・落枝が肥料となる)や CO2の放出期間の延長という見地からは有効なのでしょうが、やはりここまで立派に育った樹をそのまま朽ちさせることの もったいなさを感じています。 今回出した木が、どのような姿に生まれ変わるのか、楽しみでもあり、一方で、一抹の不安もあるのでした。
(※) クローラー、キャタピラー(登録商標)、履帯などと呼称される






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あとは、寝て暮らす

 園内ではすでにカタクリの花がピークを過ぎました。受粉を終えた花は萎み、まもなく結実して、その後しばらくの間 ‘光合成’をおこない、栄養を根に蓄えれば… 地上部(葉や花茎)はすべて消失し、来春までの長ぁ〜い休眠に入ります。 展開しはじめた落葉樹の葉が、カタクリに日陰をつくるのと時を争うように、あわただしく今年の活動を終えようとしています。
 この時期の自然のうつろいは、一日たりとも目を離せません。 瞬く間に散りゆく早春の花々。見逃せば また一年待たなければなりません。
今、園内で咲いている花は…〔樹木〕キブシ、ウリカエデ、ウリハダカエデ、イタヤカエデ、 ハウチワカエデ、コハウチワカエデ、エドヒガン、オオカメノキ、 ネコヤナギ、オノエヤナギ、バッコヤナギ、クロモジ  〔野草〕キクザキイチゲ、ハシリドコロ、ネコノメソウ、ハナネコノメ、コチャルメルソウ、タチツボスミレ、イカリソウ など






      数日前までは… [写真にマウス・オン]