鎧(よろい)の下は…
写真はリンゴコフキゾウムシ。 窓から飛び込んできて、とまったのはホワイトボード。 「垂直でツルツルなのに、どうやってとまってるのだろう (・_・? 」 と不思議に思いながら見ていると、
やがて、とどまっているだけでは飽き足らず、その垂直 ツルツル面を歩き回りだしたのです。 そして、しばらくの白板散歩の後、管理人の手に乗り移り、やがて そこから飛び立つべく翅を広げました(←写真にマウス・オン)
…と、広げた翅と その下の体のなんとも柔らかそうなこと。
人間に例えるならば、まるで裸の上に鎧(よろい)を着ているかのようです。
甲虫の‘甲’は、鎧あるいは甲冑(かっちゅう)のこと。 なるほど、一見硬そうに見えます。 しかし、これは骨格ではなく、前翅が硬化した‘鞘翅(しょうし)’であり、これで後翅や胸部、腹部を保護しています。
そしてこの鎧、飛んでいる時は、平衡を保つのに使われているのでした。
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