.    '10年6月1日

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鎧(よろい)の下は…

 写真はリンゴコフキゾウムシ。 窓から飛び込んできて、とまったのはホワイトボード。 「垂直でツルツルなのに、どうやってとまってるのだろう (・_・? 」 と不思議に思いながら見ていると、 やがて、とどまっているだけでは飽き足らず、その垂直 ツルツル面を歩き回りだしたのです。 そして、しばらくの白板散歩の後、管理人の手に乗り移り、やがて そこから飛び立つべく翅を広げました(←写真にマウス・オン)
…と、広げた翅と その下の体のなんとも柔らかそうなこと。 人間に例えるならば、まるで裸の上に鎧(よろい)を着ているかのようです。 甲虫の‘甲’は、鎧あるいは甲冑(かっちゅう)のこと。 なるほど、一見硬そうに見えます。 しかし、これは骨格ではなく、前翅が硬化した‘鞘翅(しょうし)’であり、これで後翅や胸部、腹部を保護しています。 そしてこの鎧、飛んでいる時は、平衡を保つのに使われているのでした。





     翅を広げると… [⇒ 写真にマウス・オン]


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性転換

 今、水辺エリアのあちらこちらで咲いていて、来園者からお尋ねの多いマムシグサ。 思わず引いてしまう名前にたがわず、その装い(葉、花、実)にも不気味さが漂う植物です。 名前の由来や仲間(テンナンショウ属)の多さ、見かけのおどろおどろしさに加えて観察会で話題となるのが『性転換』すること。それも一回だけではなく、オスからメスになったものが、時により再びオスになることがあり、 まさに千変万化 変幻自在の性転換なのでした。しかし、性転換するにはそれなりの理由があります。
 種子の生産にはエネルギー(コスト)がかかります。 球根が小さい頃は栄養が不足しているため‘雄’でいて、やがて気力 ・体力が十分になったときに‘雌’になります。 そのまま順調に成長すれば雌のままでいるのですが、栄養不足になれば再び雄になる、という、なんとも合理的な生き方をしているのでした。





           これはまだ 雄(オス)


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学校対応始まる

 今年もまた、小学校の園内利用が始まりました。6,7月を中心に、地元の小学校10校余の 5年生が、自然についてあれこれ学び・遊びます。 レクチャー ・ルームで園内にいる動物について学んだり、散策しながら ニホンミツバチの営巣の様子を覗いたり、草木の香りを嗅ぎ回ったりします。 なかでも好評なのが水生生物の観察。 教室の外で、実際に川に入り、自分で採取した生物を自ら調べることは、子供たちにとって、これまで あまり経験のなかったこと。
瞬く間に歓声がわきあがり、夢中になって 水や石との戯れがはじまります。 写真は、採取した生き物を検索表や図鑑で同定しているところ。  この時使う‘実体顕微鏡’は優れものです。 20倍率かつ両目で見るため、立体的な観察ができ、思いもよらぬ驚きの世界が広がります。(← 大人にも大好評!)





        これぞ、まさに 『林間』 学校