.    '10年12月18日

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冠雪の常念岳

 森林エリア ・みはらしの森の展望台から望む北アルプス・常念岳です。飛騨山脈(通称:北アルプス)の一部を構成する常念山脈。 豊科I.Cから当園地に向かい、入り口手前 1kmあたりから望める常念山脈は、南(向かって左)から、蝶ヶ岳・常念岳・東天井岳・大天井岳・燕岳・餓鬼岳が目前にせまり、 その続きには、後立山連峰の 蓮華岳・爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳・唐松岳・白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳が連なります。 積雪期は、青空を背景に白い稜線が際立ち、描かれるスカイラインを見ているだけで、信州・安曇野の恵まれた自然を実感できます。
【お知らせ】12月から3月の間、森林エリアのトイレは冬期閉鎖となっております。また、水辺エリアも管理棟トイレのみご利用可能です。ご不便をお詫びいたします。 なお、園内は年間を通し開園しています。







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笹刈り

 一面の笹で見通しがきかず、ちょっと居心地悪かった林内が、笹刈りにより すっかり見違える素敵な場所になりました。 日本の山の多くは、自然の移ろうままにするとササが優先しがちです(園内では シナノザサ、ミヤコザサ、アズマネザサなど)。  繁茂した笹のもとでは日照不足となり、多くの植物は発芽できず、仮に芽生えたとしても成長できません。 恣意的に自然を改変することを控えている園内ですが、笹に関しては例外的に扱っています。笹を減らすことにより、日あたりが改善されて林床の植生が豊かになったり 見通せることにより、クマ対策にもなるからです。(※)
 なお、この作業は近隣にある複数の、知的あるいは身体障がい者施設の方々により実施されました。このほかにも、園路清掃作業でも毎年お世話になり、人海戦術と丁寧な仕事で当園地の維持管理に欠かせない戦力になっていただいています。





    . (※)ただし、園内には笹に依存している生物もいます。 (例えば、ヤマキマダラヒカゲセセリチョウの仲間)
   これらの生きものを、思いのままに犠牲にすることが許されることなのかは、悩ましいところです。


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園路について

 補修がすんだ園路です。一見すると、場違いな意匠色彩に映るかもしれません。しかし、これには理由があります。理由その 1.帯状の部分は、歩行者用の滑り止め塗装が施されています。 理由その 2.明るい色にしたのは、日の暮れや曇り空のもとで、弱視の方にも識別しやすいようにと配慮した結果です。
足腰の丈夫な方や健常者の方には、あるいは「いまひとつだな」の感を持たれるかもしれませんが、願わくばそのような事情あることをご賢察いただけますよう。
 一方、森林エリアでは 階段の一部を迂回する園路の新設工事中です。 また、それ以外にも来春には、より快適で見所多い園路が開通予定ですのでご期待ください。なお、これらの工事に伴う支障木は 烏川渓谷緑地市民会議 保全チームの方々により伐木処理されています。 上記笹刈りともども、当園地の維持には様々な思いの方のつどいがあります。