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まもなく命を終え
コガタスズメバチの巣を、ふたつに割った写真です。
巣を採取した時は、まだ2,30匹の成虫がいたのですが、すでに飛翔力は弱く、一晩おいた翌朝には、巣の下に多くの死骸がありました。
残った何匹かが 大顎(あご)をカチカチと噛みあわせて、威嚇しています。〔← 写真にマウス・オン〕 本来ならば、一触即発! 危険な状況です。 しかし、あまり恐怖は感じません。
以前のような迫力は、いまはすでになく、死にゆくものの哀れ感が ただよっているのでした。
春先、女王蜂が一匹で作りはじめた巣 (当初は とっくり型)は、やがて増改築を重ねてここまで大きくなりました。中の巣材をはがして空間を広げ、削った材は再利用するという無駄のないリフォーム術です。
整然と並んだ六角形の孔(巣板)、このハニカム構造のハニカムとは、〔Honeycomb : 蜂の巣〕の意。 孔が効率よく配置され、丈夫な構造物になります。
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数種類いるスズメバチのなかで、攻撃性が低くおとなしい
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