早寝早起き
作業中に誤って折ってしまった ハウチワカエデの小枝。 径 5ミリほどの小枝の折れ口からは
瞬く間に水滴がしたたり落ちました。すでに盛んに水を上げているようです。 この時期、活動を開始している樹木は少なくありませんが、カエデはもっとも早く目覚める樹のひとつです。
秋に休止状態に入るのも早く、『早寝早起きの樹』との健康的な愛称もあります。
葉のない時期に水上げができる理由(メカニズム)は、いまひとつよくわかっていません。〔←根圧や水の凝集力だけでは説明がつかない〕
そんな基本的なことさえ未解明であり、人知の及ばぬ樹木の神秘や奥深さを痛感するのでした。
一方で、 コナラや ミズナラ は、水を上げる組織〔導管〕を盛んにつくっていることでしょう。 それらの樹の導管は一年しかもたないため、まずは 今年の水上げパイプをつくる必要があるからです。多くの植物は、すでに目覚めました。
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