.    '11年3月21日

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オオルリと逢う

 今年もまためぐって来る春。すでにザゼンソウが顔を出し始めました。 まもなくショウジョウバカマ、キクザキイチゲ といった野の花や、ダンコウバイ、マンサク、ツノハシバミ、キブシ、フサザクラ、アブラチャン などの樹の花が咲きます。  野鳥も繁殖期を迎えるべく活動開始、地鳴きだけでなく囀 (さえず)りが聞かれるようになりました。園内では時おり ミソサザイの(体の大きさからは思いもつかない)声量豊かな囀りが響き渡っています。  あとひと月ほど過ぎれば、春来て秋に去る夏鳥の姿が見られるはず。  毎年繰り返される出来事ながら、自然の摂理の不思議を感ずるのでした。そんな不思議に出会えるのが、恒例イベントの オオルリ観察会 。ここで生まれて帰って来るオオルリ、今年初めてこの地を訪れるオオルリ、 秋までの長くも短いつき合いが始まります。 以前の話題は⇒ こちら
       写真提供: 大槻 憲吾様 (園内にて)







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虫こぶ

 まるでアザミのドライフラワーのようなもの(左写真)はナラメイガフシ、綿のようなもの(右写真)はヨモギクキワタフシという立派な名前がついています。 左はナライガタマバチ、右はヨモギワタタマバエの産卵によって形成される『虫こぶ』です。 ちなみに、‘ハチ(蜂)’ではなく‘タマバチ’、‘ハエ(蝿)’ではなく‘タマバエ’の仲間であり、成虫の見かけは蜂や蝿よりも蚊に近い姿をしています。 ところで、この虫こぶは虫が作るのではなく、植物が作ります。 虫の影響から植物ホルモンのバランスがくずれて、細胞の異常増殖 ・異常肥大をもたらした結果が このような造形となります。 (しかし、形成メカニズムにはいまだ多くの未解明部分が多いとのこと)  それにしても『決まった虫 により、決まった植物に、決まった虫こぶできる』とは これまた自然の摂理の妙といえます。  園内では、この他にも様々な虫こぶを観ることができます。







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園路は続くよ…♪

 写真は今はまだ幻の園路。 すでに測量は終わり これから工事が始まります。 公園の園路新設というとそれなりの大工事を連想されるかもしれません。 しかし今回予定されている道は、切土・盛土を最小限にして、極力環境(土壌) を傷めない工事計画になっています。 ところでこの園路には新たな楽しみがあります。 その1.これまで階段でむすんでいた地点が等高線に沿った(=急坂でない)設計となっています。 その2.園内では少ない シナノキを見ることができます。長野県の古名:科野(信濃)の由来になっている樹です。 その3.日本に自生(自然に生えている)カエデのほとんどがある当園地ですが、これまで園内では確認していなかった新たな種類のカエデを園路沿いで発見しました。 この新天地で これから後、新たな発見や出会いがあるのかもしれません。