.    '11年4月26日

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オオルリ観察会

 2日間おこなったオオルリ観察会。1日目は生憎の雨模様。そのためなのか、オオルリを観ることはできませんでした。 毎年おこなっているオオルリ観察会でオオルリが姿を現さなかったのは初めてのことでした。 始まってすぐに囀(さえず)りが聞こえ、幸先良いスタートになったのですが… ただし実際には、スタッフ(当WEB管理人)は目撃しました。姿は見えても啼かないために見つけることが難しかったようです。 そして雪辱戦となった 2日目。 …なんと、この日も姿を現したのは 1回のみ。オオルリ以外ではミソサザイ、コサメビタキ、ヤマガラ、シジュウカラ、カワガラス が見られたぐらいと、当園地にしては極めて不作な観察会となりました。その代わりと言っては語弊があるかもしれませんが、事故にあって保護中のオオルリ(下写真)を間近で観ていただきました。 ガラスにぶつかり現在は飛べない彼が、羽ばたける日はくるのでしょうか。









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カタクリ観察会

 今が盛りの カタクリの花。 烏川渓谷緑地市民会議と当園地主催による『カタクリ観察会』を開催しました。講師は長野県環境保全研究所の尾関研究員と 3名の市民会議植物班の方々に務めていただきました。 興味深かったのは、事前に仕掛けたインターバル・カメラの映像。 カタクリの開花の様子を30分ごとに撮影して、それを一連の画像で(パラパラ漫画のように)見るというもの。 茎が伸びて蕾(つぼみ)を持ち上げ開花して、いったん閉じて再び咲く前に さらに茎を伸ばす様子が一目瞭然。 植物も生物の仲間であることを実感したのでした。 なお、これら植物調査や森林保全活動をはじめとして、公園の利活用などを検討する市民の集まりが 『烏川渓谷緑地市民会議』です。(公式サイト→こちら)  興味のある方は、ご参加されてみてはいかがでしょう。







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桜探訪 (旬情報 番外編)

 今年もまたいつもの春がきて、いつもの桜が咲きました。時が過ぎれば同じように花が咲き、同じように愛でることができると信じて疑わなかったのですが… 東北では今、見る人のいない桜が咲きだしたとか。
 当WEB管理人が代表を務める樹木医ネットワーク ・松本は、毎年【桜探訪】を実施しており、今年もその時期になりました。 ところが、昨今心落ち着かない日々が続いており、一時は開催の中止を検討したのですが。 しかし、自然への脅威に慄く今こそ、あえて自然に浸る時を過ごしていただければと 実施することに。迎えた当日、晴天のもと満開のシダレザクラエドヒガンに出会えました。日本人ならではの習俗といえる『(桜の)お花見』。 しかし単なる桜見物で終わらせ るのではなく、『生物としての樹木』 を知っていただきたいとの思いから企画しています。
来年もまた、変わらぬ季節が巡ってくるのでしょうか。