.    '11年5月9日

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お花見

 いよいよ、お花見シーズン到来!… 「なにを今ごろ季節はずれなことを」 と思われるかもしれませんが本格的な桜の季節はこれからです。世間ではソメイヨシノの開花とともに桜の話題が始まり、それが散るとともに桜について語ることはなくなります。 しかし実際には自生する(野山に自然に生える)桜は、エドヒガン及びその変種のシダレザクラを除き、これからがシーズンです。 長野県内で今が盛りはカスミザクラ、オオヤマザクラ、チョウジザクラ、マメザクラなど。そしてそれらが終わるころには ミヤマザクラ、タカネザクラ の お花見が楽しめます。写真は園内に咲くマメザクラ(なぜ分布域でない当地に生育するかは不明)。ほとんどの桜はある程度の樹齢にならないと花を付けないのですが、マメザクラは幼木でも花を咲かせます。 この樹もたかだか 2m余りの高さの若い樹ながら、お花見を楽しむのには十分な量の花を付けています。







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黄砂

 北アルプス ・常念岳の肩に陽が没する日、黄砂によりこれまで見たことのない現象が現れました。 黄砂をスクリーンにして、太陽光がスポットライトのようにあたったのでした。 毎年の春の出来事とはいえ、この日はいつもに比べて黄砂の量が多かった気がします。 日本への飛散量は、ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠あるいは 黄土高原などの黄砂発生源の地面状態が影響しているとのこと。  植物の少ない今ごろは、黄砂の発生量が多く、それが春先の風物詩となるわけです。  かの地で、強風により舞い上がった砂粒が、高く高く (5千〜1万m)上がると、そこを流れている偏西風に乗って 4千km余へだてた日本に、わずか 2、3日の旅で到達します。 春霞と風雅な名がついてはいても、厄介者の感が否めない黄砂は、途中海に落ち、植物プランクトンにミネラルを供給することで、生態系をスタートさせている一面もあるようです。







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間道を歩く

 当園地からは、北アルプス・蝶ヶ岳を望めますが、壁のように屹立する山容を目の前にすると、登るのにはそれなりの覚悟を必要とします。 その蝶ヶ岳を越え、上高地から安房峠を歩き続けて、信州と飛騨を行き来した先人の健脚ぶりに、 あきれ果てると ともに敬意をいだくのでした。そんな先人たちの気分をちょっと味わいながら、新緑の中、自然観察をしようと企画したのが次回からすの学校 『間道を歩く』。 舞台裏をあかせば、この企画の準備はスタッフ泣かせでした。すでに廃道となった古道を探し出し、笹刈りをして道を整備する必要があったからです。その内容は…  『その昔、幾山河を越えて信州と飛騨を結ぶ間道がありました。 時の流れとともに、そのほとんどが埋もれてしまった今、 馬頭観音や石組みなど、わずかに面影が残る古道を歩きながら昔日を偲び、あわせて周辺の自然を観察します。』 【チラシ】