.    '11年7月19日

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救命講習

 スタッフ研修として毎年おこなっている 【普通救命講習】を実施しました。水遊びやトレッキングの来園者が多い当園地としては、力の入る講習会です。今回も地元の消防署の救急救命士さんにより、判りやすく、かつ、身につく講習をしていただきました。
個人的にはこれまで、技術や方法だけを学べばよいと考えていたのですが、今回の講座では『なぜそうする必要があるのか、それにより身体がどのような反応をするのか』 といった理論を深めることができました。
 一方で、一般市民がおこなった心肺蘇生による生存率は、それをしなかった場合に比べて、数%程度のアップにとどまることを知り、 その数値の低さ(効果の少なさ)に意外な思いがしました。しかし たとえ数%であるとしても、人命が助かる確率を高めるために市民ができる唯一の手段。あきらめることはできません。







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夏の花

 耐え切れない直射日光の下、シモツケソウが咲いています。 夏の陽光の中、紅い花は余計に暑苦しくさせるものですが、シモツケソウは むしろ涼しさを感じさせます。それは、このほんわりとした花のお陰でしょう。 多くの長い雄しべと粟粒のような蕾が 見る人の気持ちを優しくさせるようです。 このシモツケソウに似ていて野山で見かけるのは、コシジシモツケソウ、アカバナシモツケソウと大型で白花のオニシモツケ。 庭や公園で見かけるのはキョウカノコ(京鹿の子)。樹木ではシモツケと白花のアイズシモツケなどがあります。 このうち園内には シモツケソウ、オニシモツケ、シモツケが生えています。 このほかに、今が旬な花は… ヤマアジサイ、ノリウツギ、ツルアジサイ、イワガラミ、ムラサキシキブ、アクシバ…(以上樹木)。トリアシショウマ、キツリフネ、クガイソウ、ヤマホタルブクロ、イケマ、 オカトラノオ、ノアザミ、ウツボグサ、イヌトウバナ … etc







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木蔭で散歩

 森林エリアの散策路です。灼熱の駐車場から、わずか数分歩いただけでヒンヤリとした空気に包まれます。 ただしそれは、雨が降らない日が続いている時です。雨が降った数日は、腐葉土が厚く堆積した森の中の湿度は高く、気温の割りに不快指数がうなぎのぼり。 じっとしていれば快適でも、それなりの運動をすれば汗がいつまでもひかず、森の外より かえって暑さを感じます。 ところで、なぜ木立の中が涼しいのかご存知でしょうか? 『太陽の光が樹で遮られるから』という単純な理由からと思われますか? それならば街中で日傘を差しているのと同じです。しかし、樹が日傘と違うのは、森の中の温度を下げること。 実際に森の中の気温は一歩外に出た気温より数度低くなっています。  これは根から吸い上げた水のほとんどを葉から蒸発(蒸散)させるという樹の生理により、気化熱の形で森の中の熱を奪っているからです。





乾燥していれば人間には快適。 しかし植物にはつらい。