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木蔭で散歩
森林エリアの散策路です。灼熱の駐車場から、わずか数分歩いただけでヒンヤリとした空気に包まれます。
ただしそれは、雨が降らない日が続いている時です。雨が降った数日は、腐葉土が厚く堆積した森の中の湿度は高く、気温の割りに不快指数がうなぎのぼり。
じっとしていれば快適でも、それなりの運動をすれば汗がいつまでもひかず、森の外より かえって暑さを感じます。 ところで、なぜ木立の中が涼しいのかご存知でしょうか?
『太陽の光が樹で遮られるから』という単純な理由からと思われますか? それならば街中で日傘を差しているのと同じです。しかし、樹が日傘と違うのは、森の中の温度を下げること。 実際に森の中の気温は一歩外に出た気温より数度低くなっています。
これは根から吸い上げた水のほとんどを葉から蒸発(蒸散)させるという樹の生理により、気化熱の形で森の中の熱を奪っているからです。
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乾燥していれば人間には快適。 しかし植物にはつらい。
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