.    '11年8月19日

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野生傷病鳥獣の一時的保護

  『道に転がって車に轢かれそうになっていたので保護しましたが、何でしょう?』と持ち込まれたのは、まだ目が開いていない赤ちゃん(幼獣)。当WEB管理人がこれまで見たことのない形態をしていました。 しかし、その大きなだんご鼻〔⇒写真にマウス・オン〕はどこかで見た顔。 「あれあれ? ひょっとして…」と足を広げてみると…前足と後ろ足の間には‘飛膜’が。 「おぉっ! ムササビ だぁ!」    持って来られた方に事情をお聞きしたところ、おそらく 保護した場所近くの樹上の巣から落ちたと思われました。できるならば巣に戻すことが最良の策と、その場に行ってはみたのですが、 残念ながら巣のある樹は特定できませんでした。野鳥と違いムササビは、巣から落ちれば生きることはほぼ不可能。そこで鳥獣保護法に従い手続きを踏んだのち、一時的に保護することにしました。 現在は、里親(←当園地スタッフ)が飼育中です。







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ふくら雀

 この時期、アカソの葉を盛んに食べている毛虫〔上写真〕に来園者の視線が集まります。 虫嫌い(特に毛虫嫌い)の方も思わず見入るその理由は…人が近づくと、前半身をそらしてブルブルと振り動かすという、意表をつく行動をするからです〔下写真〕。 もちろん、我々を楽しませようということではなく、敵を威嚇することが目的なのは言うまでもありません。 この虫の名はフクラスズメ。 名の由来は成虫の模様が『ふくら雀』に似ているから。… はて? ふくら雀… とは? 全身の羽毛を膨らませて、冬の寒さに耐えている雀を古の人は 「ふくら雀」と名付け、俳句の冬の季語にもなっています。 この名を由来として、着物の着付けの帯結びや髪の結いにも「ふくら雀」の名称があります。 未婚女性の着付けであり髪形である「ふくら雀」の名が 毛虫と同じと知ったならば (¨;) \(´。`)









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花火 (園地外情報)

 お盆を中心に安曇野や松本周辺の各地で花火大会が開催されました。例えば… 8月10日:筑摩(つかま)神社例大祭花火大会(松本市)。8月14日:安曇野花火(安曇野市)。8月15日:諏訪湖祭湖上花火大会(諏訪市)等々。 ちなみに写真は松本市の筑摩神社の花火大会を、当WEB管理人が自宅のベランダから撮ったものです。  この花火大会は筑摩神社例大祭にあわせて昭和40年から平成19年まで 40年余り続いていたのですが、諸般の事情により中止となっていました。 今年再開するにあたっては、周辺道路を通行止めにしたり、警備を業者に委託するなどの対策を講じたとのこと。けっして、『喉元過ぎれば熱さを忘れる』とか 『人の噂も七十五日』ではないようです。  『橋の上 玉屋玉屋の声ばかり なぜに鍵屋と いわぬ情なし』 <狂歌>





 ← 鍵屋だけに【情なし】⇒【錠なし】… 洒落てるなぁ