.    '11年8月5日

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人面虫

 エサキモンキツノカメムシの幼虫です。 成虫は背中に (ハートマーク)のある、見た目とってもラブリーなカメムシです。 成虫のハート模様も微笑ましいのですが、幼虫の背中模様にも笑いがこみ上げてきます。 一見、黒い耳が立った動物に見えますが、こうすると(→ 写真にマウス・オン)、ほ〜らぁ なにやらヒト(馬鹿殿様?)らしきものが…  周りに、こんな方いません?  ところで ‘エサキモンキツノカメムシ’をどう読みました?  漢字で書くと 【江崎・紋黄・角亀虫】。江崎は人名、ハート型の色いツノカメムシ科の昆虫です。 当初どこで区切るのか判らず、ふと 今は懐かしい電報のジョーク 『カネオクレタノム』 は「金送れ、頼む」なのか「金をくれた、飲む」なのかを思い出しました。 この他に【人面カメムシ】として知られているのは アカスジキンカメムシの幼虫。多くの方には‘口を開けて大笑いしている人’ に見えるようです。
  追記) その後、こんな成虫になりました→こちら





       カメムシの以前の話題は⇒こちら


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人面岩

 園内の人気スポットになっている【人面岩】。 左奥にある農業用かんがい用水の取水施設(須砂渡頭首工)の高さは 8m余りあります。 比較していただくと、この岩の巨大さがお判りになると思います。なお、言うまでもなく、この岩に人工的に手を加えることは一切していません。 偶然が生み出し、風雪や光(紫外線)が皺を刻み、樹木やコケが化粧をほどこして、何やら深遠な物思いにふける顔を創り出しました。
 この岩が見えるテラスのベンチに座ると、川面を水とともに流れる涼やかな風と、烏川の瀬音に包まれます。特に、暑いこの時期にはホッとできることでしょう。 ここでは時折、読書をされたり、お二人で静かに会話をされている様子が見受けられます。人面岩を背景にしてなんとも不思議で静かな光景は、まるで映画の一シーンを見るようです。 この時期、芝生広場の喧騒から逃れられる、お薦めの穴場スポットです。







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人面樹 (旬情報 番外編)

 写真はシナノキ。 下高井郡山ノ内町志賀高原にあり『一の瀬のシナノキ』の名称で長野県天然記念物に指定されています。   4年ほど前のこと、このシナノキの勢い(樹勢 )が衰えてきたことから、日本樹木医会 ・長野県支部に相談がありました。 早速 診に行ったところ、樹形や枝葉の様子から、あきらかな衰退が見てとれました。 そこで急遽、県内の樹木医の幾人かが集まり、【樹勢回復のための土壌改良】 を行いました。 …それから 4年の月日が経ち、このたび、この樹に逢いに行ってきました。
  当時に比べて、枝枯れの目立った増加は無く、葉の量や大きさも見違えるほど改善していました。 根の生育が良好になってきていると考えられます。
 おそらく自分より、はるかに長生きするであろう姿を見ていると、『おい 若造。わしのことより自分のことを心配しろよ』との、シナノキの声が聞こえたような…





     「お〜ぃ」と、呼んでいるように見えません?