.    '11年9月10日

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野生傷病鳥獣の一時的保護 〔続編 その2〕

 保護中のムササビ。 当園地に来てから 15日目に目が開きました。 そして、それまでにも増してやんちゃぶりを発揮しています。  放獣はまだ先のことになりそうですが、今から考えておかなければなりません。ちなみに、数年前には園内での棲息を確認しています。どうやら隣接する神社に営巣して、当園地を餌場にしていたようです。 ここ何年かは見ていません (調査していません)が、ムササビの棲む環境として不足はないと考えられます。 そこで、園内も放獣場所の候補のひとつになりそうです。 願わくば、近くにオスのムササビがいて欲しいものです。  そうそう、この個体はメスです。ムササビの場合、メスはテリトリーを持ちますがオスはテリトリーではなく行動圏を持つとのこと。 かなうならば、この近くに彼女の良き伴侶となるオスがいますように… などという心配は、まだ早いのか。





       写真にマウス・オンすると…


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んっ!?

 アザミオオハムシ。名前のごとく幼虫も成虫もアザミを食草としています。 ただし、写真は本来の姿ではありません。 はち切れそうなお腹には卵が入っています。 まさに、【臨月を迎えた妊婦さん】状態なのでした。 やがて産卵が終われば、もとの大きさ…お腹(背中)は翅の長さと同じになります。 ですから、写真の個体は、体長が本来の倍近くあることになります。
 他にも ヨモギハムシ、クルミハムシをはじめ、ハムシには‘産みの苦しみ’を感じさせるものがいます。なかでもクルミハムシは、妊娠前(?)の姿からは想像できない「えぇっ!どうしちゃったの!?」という驚きの体形になります。 ところで、ハムシ(葉虫)は、草食性であることからの命名。その仲間に トゲハムシ(棘葉虫)別名 トゲトゲがいます。体に棘があることからの判り易いネーミング。 しかし、なかには棘のない トゲナシトゲトゲ という、自己矛盾に満ちた名の虫もいます。





     園内あちらこちらのアザミ類にて発生中


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道祖神 (園地外情報)

 安曇野の風景には道祖神が似合います。写真はその数あるなかのひとつ、『常念道祖神』です。当園地から車で5分の距離にあり、名前のごとく背景には北アルプスの名峰:常念岳が屹立しています。 道祖神の後ろにはそば畑と見渡す限りの田んぼ。 なんとも、正しい田舎の風景が広がります。 安曇野市には約400体の石像道祖神があり、市町村単位で見た場合、日本最多の数を誇るとのこと。民俗や信仰、説話 などから捉えた興味深さもさることながら、その意匠や表情をじっくり見ると、どれにも個性があり見飽きることはありません。   ソバの花が咲き、稲穂が黄金色に色づいた今の季節、それらに包まれるかのような常念道祖神は、お薦めのビューポイントです。
TVドラマやCMなどの影響で、かつてなかった混雑もありますが、この先ブームが去り永遠の時が過ぎても 道祖神と常念岳の姿が変わることはないのでしょう。





 道祖神の詳細は ⇒ 安曇野市ホームページへリンク