.    '11年10月16日

   .

大山鳴動して鼠一匹

 なにやら不可思議な物が事務所窓口に持ち込まれました。 『子どもが宝物にしている石です。発光する鉱石は放射線が心配されると聞いたのですが、触っても大丈夫でしょうか?』 とのお問い合せでした。 そこで、当WEB管理人が、判らないなりに調べたところ、発光する鉱物は数多くあり判断がつかず、専門家に鑑定を依頼しました。結果、判ったのが…自然のものではなく人工的な産物であるということ。  【蓄光石】の名で市販されているものでした。 実は当初 スタッフの間で、その名前が出たのですが、ネットで検索したところ、形状や色に違いがあったため候補から外していました。 しかし、結局は巡り巡って振り出しに戻りました。あれこれと自然界(地球)が生んだものと夢は膨らんだのですが、最後は尻つぼみな結果となりました。ちなみに、 今回鑑定をしていただいた方を次回からすの学校 の講師として招聘しています。







上:明るい所では何気ない石 下:暗闇で怪しげに光る


   .

残月

 出勤途上の朝、当園地まで車であと 3分の場所からの写真です。 左側の山は常念岳、右側は横通岳、その間にあるのは古城山。 ここしばらくの秋を感じさせる気候に、古城山や角蔵山をはじめとして里山は、瞬く間に紅葉(黄葉)が進みました。 そんな今のお楽しみは紅葉狩り。 そこで、当園地 ・森林エリアにおいて、紅葉観察会を開催いたします。
 時期的にはちょっと遅くなってしまい、紅葉の最盛期には間に合わないと思われます。しかし、日本にあるカエデ科のほとんどの種類が自生(自然に生えている)当園地ならでは楽しみがあります。 カエデらしからぬ葉の形をしたもの、紅葉よりも黄葉や褐葉する種のほうが多いなど、思わぬ発見をされることでしょう。 講師は植物分類の第一人者。 判らない植物 (草木やシダ) があったら、 当日ご持参ください。同定(名称を明らかにする)していただけますョ。 







   .

コナラ ・プロジェクト (旬情報 番外編)

 写真は木曽の開田高原にある『木曽馬の里のコナラ』。 それが衰退してきたため、樹木医診断を要請され、縁あって当WEB管理人もその一人となりました。 腐朽が進み、このままでは存続が難しくなっています。そのコナラをなんとか守りたいと、地元の心ある方々がコナラプロジェクトを立ち上げました。 樹形の維持だけでなく、根本的な対処である 根の改善には多額な費用が発生します。その費用を捻出しようとのプロジェクトです。 生命体である以上、いつかは死ぬ(枯れる)もの、自然のままにしておくという考えは一見合理的です。しかし、人為が早死にさせる原因(今回であれば これまでの踏圧や植栽の芝)であれば、 自然の推移の結果とはいえません。
 御嶽山を背にして 丘に立ち続けている一本の樹を「枯れたら次を植えればいい」と片付けられない思いの人々がいることに嬉しさが込み上げるのでした。