野生傷病鳥獣の一時的保護 〔続編 その5〕
保護中のムササビです。拾われて当園地に来てから 80日あまりが過ぎました。なにやら、顔つきや体つきが(野生の)ムササビらしくなってきました。
そんな彼女、最近はスタッフが木箱を利用して作った‘巣’が大のお気に入りのようです。 エサを食べるとき以外の多くの時間をこの中で過ごし、時々このように顔を出します。
生後 3ヶ月ならば、本来このような生活をしているはず。 どうやら、野生に戻れる可能性は高いようです。 しばらく前から、離乳食のクリを両手で器用に持って食べています。
ただし、ちょいと甘やかし過ぎたのか、皮を剥いてあげないと食が進まないようです。 しかし、自然界でも親がそうするのかも知れず、一概に過保護とも言い切れません。
生まれて初めてヒトの子となったムササビ と、生まれて初めてムササビの親となったヒトとの、珍生活は続きます。
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