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蛾の青虫、されど…
写真はバラ科シモツケの葉を食べている コエビガラスズメの幼虫。
落葉樹であるシモツケは、すでに葉に含まれていたミネラルを枝や茎に回収して、葉を落とす準備を終える頃。 それゆえ、葉にはこれまでのような栄養価は無いと思われます。
そのうえ、ここ数日は急に涼しくなり、朝晩は寒いくらいです。 …こんな姿で大丈夫なのでしょうか? この虫は蛹(さなぎ)で越冬します。
もうそろそろ、蛹化したほうが良いのでは、などと余計な心配をするのでした。そんな心配があたっているのかどうかは、すでに答えが出ているのかもしれません。
というのは、ごく近縁種である エビガラスズメは、『昆虫の代謝、内分泌、神経生理等の研究材料として多くの研究機関で利用されている』 (農水省 : 農林水産研究情報総合センター資料より引用)とのこと。
体長が 10cm近くもあり存在感のあるその青虫は、昆虫研究の礎となっているのでした。
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管理棟近くに多いシモツケ。餌には困らないだろうが…
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