.    '12年5月22日

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ご注意ください!

 イノシシが、餌を求めて土を掘りかえした跡です。
人間が同じ大きさの穴を掘ろうとすれば、小型重機を使うか、あるいは、スコップとツルハシで長時間の大汗をかく作業になることでしょう。 一方、イノシシが使う穴掘り道具は【鼻】。掘るだけではなく、 6,70kgの石でも鼻づらで動かすという頑丈で強力なつくりになっています。 そんな酷使される器官でありながら、嗅覚は犬の4〜5倍もあるとのこと。 重機でありながらも精密機器といえます。 そんな最強の道具を使って穴を掘る理由は… 樹の根元を掘って草木の根や小動物(昆虫や小型哺乳類)を捕食するのです。
 地中にある食べ物を嗅覚だけで探し当てることは、彼らにとっては容易なことなのでしょうか。根のむき出し具合からみて、どうやら今回は首尾よく餌にありつけたようです。 【ご注意】 出会ってしまった時には、相手を興奮させないこと。 静かに離れてください。





    比較のために置いてあるのは、ナタとノコギリ


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意外と知らない花

 写真はカラマツの雌花。 とりたてて珍しい樹ではない (とりわけ長野県においては) のですが、花を見たことがある方は思いのほか少ないようです。 なかには「えっ! 唐松にも花が咲くの?」 と驚く方もおられます。言うまでもなく、植物である以上(シダ植物やコケ植物などの隠花植物以外)は、花を咲かせます。 違いは、その花がヒトの目にとまるか否かです。もっとも、花はヒトに見てもらうために咲くのではなく、(動物や風水などの力を利用して) 受粉に有利になるような色や形 ・咲く時期を進化させた結果です。 多くの場合、虫や鳥などの動物が受粉に関わる樹木は、(ヒトから見て)花は美しく、風などに頼る樹木の花は地味なのですが… カラマツは受粉の手段が風まかせでありながらも、このように可憐な姿でヒトを楽しませます。(ただし、雌花に比べて圧倒的に数の多い雄花は、とっても地味です。 これはヒトも同じ?)







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倒れても、なお (園地外情報)

 とある場所に生えるシナノキです。 15年ほど前に見た時、すでに倒れていたこの樹は、「間もなく枯れるんだろうなぁ」と思わせました。 しかし、今やすっかり元気になりました。 倒れた幹からは、何本かの枝がまるで主幹のように立ち上がっています。 驚くのは本来の幹の様子。 根元から先まで完全に空洞になっています。倒れた時に引きちぎれた根は、今や跡形もなく枯れています。 根の無い状態で、どうやって養水分を得ているのでしょう? おそらく、接地した幹から根が出て(不定根という)、そこから水を得ていると思われます。 いわば、幹の一部分が根になっている状況です。結果的に、本来の樹よりも根量が多いと考えられます。 「おぉ それならば、この樹は長生きしそう!」と安心してばかりはいられません。 立ち上がった枝の根元(幹)は空洞です。 やがて、重さに耐えられず潰れるはず。 さて、それはいつになることやら。





     ここ北信濃では、樹木はいまだ開葉せず