老木 枯れる
園内で確認しているネズミサシのうち、もっとも大きなものが枯れました。 胸高直径 24cm・樹高 8m余りと、ネズミサシとしては大木です。
数年前より周囲のコナラやアカマツの被圧を受けて、徐々に衰退してきました。 周りの樹木を伐採して、当樹の生育を考えたこともあります。
しかし、陽射しを必要とする樹ですので、森の移り変わり(遷移) とともに、他の樹との競争に負けて姿を消していくのが宿命ともいえます。
なお、成長が極めて遅いため、おそらくこの周辺ではもっとも老木と思われます。 これまでひっそりと孤高に育ってきた古老、当園地ができたために、一躍ヒトの目を集めた樹が枯れたことは、それはそれで意義あることと考えます。
その一方で、危機を目の当たりにしながら、当樹を救わなかったことの後悔が残ります。 個人的な価値観と恣意的な行為がもたらす影響を恐れての優柔不断さがあります。
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