.    '12年9月11日

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開花情報

 写真はユウガギク。この隣にはノコンギクが群生し、その近くにはゴマナシラヤマギクがちらほらと咲いています。 それらキク科をはじめとして、いまが盛りと咲いているのは… アキノキリンソウ、オクモミジハグマ、ナンブアザミ、トネアザミ、コウゾリナ、ヤクシソウ、ガンクビソウ、ヤブタバコ、ナベナ、ツリフネソウ、キツリフネ、ミズヒキソウ、キンミズヒキ、ヒメキンミズヒキ、 ミヤマママコナ、ミヤマウズラ、イヌトウバナ、イワアカバナ、フシグロセンノウ、ミゾソバ、アキノウナギツカミ、イヌタデ、ボントクタデ、ハナタデ、ヤナギタデ、イタドリ、エノコログサ、ススキ、オギ、ツユクサ、フジバカマ(植栽) といった花々の他にも、センボンヤリは『閉鎖花』 という、一見すると蕾(つぼみ) のような花を咲かせています。そして間もなく、清楚でありながらも大型で存在感のあるアケボノソウに、今年もまた出会えます。







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夕焼け

 正面シルエットの山は 北アルプス ・常念岳、その左には蝶ヶ岳が連なります。 秋の夕暮れを待ちわびるのは、ツライ仕事が終わるから… (^,^)ウソウソ  楽しみにするのは、この時期ならではの夕焼けが見られること。(過去の話題は ⇒ こちら) 夕焼けだけでなく、昼間には ‘秋の雲’ を観る喜びがあります。 たとえば、過去には風の伯爵夫人が安曇野の空に現れました。  夕焼けと雲の他にも、秋の空を見上げる楽しみはタカ類の渡りを観ること。運が良ければ園内でも観察できます( ⇒ こちら)。国内でタカ類の渡りの観察地として知られているのは、長野県白樺峠、愛知県伊良湖岬、鹿児島県佐多岬 など限られています。 なかでも白樺峠はハチクマの成鳥が観察できることで特筆すべき場所です。 乗鞍高原からは 30分弱のタカ渡りの名所である白樺峠。当WEB管理人も、今月中に2回訪れる予定です。







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貴婦人

 写真はキベリタテハ。シックな色合いとベルベッドのような落ち着いた光沢感の翅の様子から『貴婦人』と呼ぶ人もいます。 まだ羽化して間もないと思われる個体だけに、貴婦人の名にふさわしい容姿端麗さ。しかし、この姿で越冬して、やがて来年の春には、ボロボロになった翅で飛翔することでしょう。 本州中部以北に生息しており、標高1000m以上に多く見られますが、標高700m〜900mに位置する当園地でも少なからず見ることができます。というのも、 食樹(幼虫の餌となる樹の葉)は、ダケカンバやヤナギ科のドロノキドロヤナギ)やオオバヤナギ。そのどれもが園内には自生しています。 写真の個体も、園内のどこかの樹で、幼虫時代を過ごしていたことでしょう。
 食樹が‘ドロノキ’つながりで… 以前話題にしたオオイチモンジの食樹はドロノキです。(残念ながら 高山蝶ですので、当園地には生息していません)