.    '14年4月24日

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苦渋の選択

 水辺エリア・芝生広場周辺の樹の多くを伐採しました。そのほとんどが、ヤナギの一種のオノエヤナギ。 上部の枯れ枝が落ちたり、幹が折れるあるいは根元から倒れるといった危険が増してきたからです。 樹としては短命なため、なかには寿命を迎えていたものもありますが、いまだ若い樹の多くもすっかり弱っていました。  コウモリガ(蛾の一種)の幼虫の食害・脱出孔が侵入門戸となっての腐朽菌発生もさることながら、 主な原因は人為的なものと考えられます。夏場を中心に一時的に多くのヒトが根元を踏み固めてしまった結果… 根が弱る→梢の先まで水が上がらない→葉量が減る→消費と生産のバランスがくずれ枝が枯れる→光合成による生産が減る→根の維持が困難になる→根の生育が減る→(最初に戻る)という、まさに負のスパイラルに陥った結果です。 原因をつくったヒトの安全を優先しての苦渋の選択です。







          上:伐採後 下:伐採前


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間道(古道)を歩く

 昨年秋に実施して好評を博した講座の春バージョンです。前回(11月)は紅葉にはちょっと遅い時期でしたが、参加者の多くの方から『素敵な所なので、また春にも訪れたい』とのご要望が寄せられました。 そこで今回の【早春の古道歩き】実施となりました。幾山河を越えて、飛騨と信州をむすんでいた間道。しかし、かつての面影は無く道跡が判然としない箇所も多くあります。今回の講師は長年にわたり、古地図や古文書あるいは北アルプスと関わりの深いウェストンや地元の資料などを調べ、また 現地を踏査して『どうやら、ここなのでは』とおぼしき道筋を見い出されました。『昔の旅人は、こんな所を、こんな景色を見ながら歩いていたのか』と体感できる講座です。 今回初めての方は言うまでもなく、前回ご参加いただいた方にも、季節が変わり、あらためて間道(古道)歩きを楽しんでいただけることでしょう。







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桜探訪 (旬情報 番外編)

 写真は、当WEB管理者が代表を務めるグループが開催した『桜探訪』での一場面です。 天気予報では午後からは雨になるとのこと。 『それは願ったりかなったり』 雨の中をしっとりと巡る桜探訪を期待したのですが… 残念なことに、雨は降りませんでした。わずかに雨がぱらついたのは朝の集合場所。そこで参加者の皆さんにお伝えしたのは『雨が降れば、喜んでいる桜に出会える』ということ。この時期の雨は、開花や開葉が始まる桜にとっては、まさに恵みの雨です。 お花見といえば晴れた日に出かけることが多いのですが、雨の日の花見も捨てがたいものがあります。 この時期降る雨に ・春時雨(はるしぐれ) ・桜雨(さくらあめ) ・春雨(はるさめ)などの呼び名を付けた日本人の感性の豊かさを感じます。 ただし、一点注意すべきは、根元には近づかぬこと。ぬかるんだ地面の踏み固めは根の衰退を招くからです。





     流れ落ちて咲く桜に、しばし言葉も無く…