苦渋の選択
水辺エリア・芝生広場周辺の樹の多くを伐採しました。そのほとんどが、ヤナギの一種のオノエヤナギ。
上部の枯れ枝が落ちたり、幹が折れるあるいは根元から倒れるといった危険が増してきたからです。
樹としては短命なため、なかには寿命を迎えていたものもありますが、いまだ若い樹の多くもすっかり弱っていました。
コウモリガ(蛾の一種)の幼虫の食害・脱出孔が侵入門戸となっての腐朽菌発生もさることながら、
主な原因は人為的なものと考えられます。夏場を中心に一時的に多くのヒトが根元を踏み固めてしまった結果…
根が弱る→梢の先まで水が上がらない→葉量が減る→消費と生産のバランスがくずれ枝が枯れる→光合成による生産が減る→根の維持が困難になる→根の生育が減る→(最初に戻る)という、まさに負のスパイラルに陥った結果です。
原因をつくったヒトの安全を優先しての苦渋の選択です。
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