.    '14年6月10日

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謎の花?

 「なにやらおもしろい花が咲いている」とのスタッフの話しを聞いて、雨降りの中出かけてみると… そこに咲いていた(?)のはフデリンドウ。 しかしそれは、花ではなく、果実でした。 フデリンドウが結実するのは梅雨の時期。 雨が降るとそれまで閉じていた果実が開き、中の種子が雨滴で跳ね飛ばされたり 流れ落ちます。 雨がやんで乾燥すると果実は再び閉じて次の雨降りを待つという、 驚くべき子孫繁栄方法です。これは水滴散布と呼ばれる散布方法ですが、他にも、水流散布(川の流れで運ばれる)・風散布 (翼や毛など羽状の付属物により風で運ばれる) ・動物散布(体に付着する、あるいは食べられて運ばれる) ・自動散布 (外部からのわずかな力で熟した果実が割れて種子が飛び出す) ・振動散布(風で果実が振動した際、種子がこぼれ落ちる) ・重力散布(そのまま落下する) などがあります。





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今年の樹は大変だ

 園内のあちこちで、クモのように糸で垂れ下がっているのはマイマイガの幼虫です。 ブランコ毛虫の別名があるだけに、樹の枝から糸でぶら下がって、ゆらゆらと揺れています。 とはいえ、無論、ぶらんこに乗って楽しんでいるはずもなく、風に乗っての移動手段、あるいは体温調整をしているとのこと。 ところで、今年はこれまでにないほど多くのマイマイガの幼虫を見かけます。 それもそのはず、昨年はマスコミなどにより『マイマイガ大発生!』が伝えられました。しかし、成虫が過去にないほど大発生したということは、その成虫が産卵する卵の数は莫大なものになります。 一説によると、ひとつの卵塊で数百から千頭ほどが育つとのこと。 つまり、本当の大発生は昨年ではなく今年ということです。しかし、数年後にはウイルスや病原菌により幼虫が激減して大発生が治まりますが、その要因発生については いまだ不明が多いようです。





   樹種の好みは無いらしく、あらゆる葉を食害する


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剪定

 管理棟駐車場の周囲に植栽しているヤマツツジの剪定が終わりました。「えっ!これで!? どこをやったの?」と言われそうです。 ところが、これでも軽トラック 2台分の剪定枝が出ました。これまで当園地においては、原則として恣意的な整枝(整姿)・剪定は実施していません。 しかし、植栽樹であるこのヤマツツジは人手を入れざるをえません。 これはいわば野生動物とペットの違いです。 自然に生えた樹とヒトが植えた樹では扱いを変えざるをえません。 とはいえ、できるだけ 自然樹形を保つようにしています。 剪定後に「格好よくなったね」とか「さっぱりしたね」の褒め言葉(?)を言われないことを目指しています。 ところで、剪定は樹種により適期があります。 花期が終わるとすぐに来年の花芽を形成するヤマツツジは今が剪定時期ですが、樹によっては剪定作業するには遅過ぎたり、いまはまだ早過ぎたりします。





 案の定、剪定作業後、体のあちこちにマイマイガ が…