春本番
園内に春の訪れを実感させるヒメギフチョウ。園内では、ヒメギフチョウよりも早くから、ルリタテハ、シータテハ、テングチョウ、ヒオドシチョウ、クジャクチョウなどの飛翔が見られます。
しかし、それらはいずれも成虫で越冬した蝶たち。一方、ヒメギフチョウは蛹で越冬して、最近になって羽化したばかりです。
わずかな期間、カタクリなどの花々を訪れ、雌はウスバサイシンの葉の裏に薄緑色の真珠のような卵を産み、まもなく、成虫〔ちょうちょ〕としての短い生涯を終えます。
冬を越して、毎年繰り返される出来事が、毎年新鮮に感じられるのが今の時期。 数々の再会と新たな出会いに、片時も目の離せない毎日です。
なお、園内での昆虫採集あるいは植物採取は禁止されています。園内にあるものは皆のもの(=誰のものでもない)。 今そこにあるがまま ・いるがままに、じっくり ・そっと観察してみてください。
|