孤高に生きる
『園内にカモシカがいる』とのスタッフの知らせで行ってみると、木陰にいたのがこの個体。カモシカに出会うと、いつも長い時を過ごしてしまいます。野生動物のなかで、出会っても脱兎のごとく逃げないのは、カモシカぐらいでしょう。
一部のサルは人馴れしてしまっているとはいえ、やはり多くはヒトを見ると逃げ去ります。ところが、カモシカは(一定の距離を保っていれば) いつまでもそこにいます。この時も、15分あまり、両者の見つめ合いが続きました。立ち去ってくれれば、こちらも踏ん切りがつくのですが、相手はのんびりと反すうしながら動こうとしません。ひょっとして、気づいていないのかと思い、視覚 ・聴覚 ・臭覚に訴えかけようと、動いたり手を振ったり、呼びかけたり、風上に回ったりして、
こちらの存在を知らせても、やはり逃げようとしません。しびれを切らして相手に背中を向けたのは、ヒト(当WEB管理人)のほうでした。
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