.    '15年5月1日

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春が来て

 からすの学校 ・第75回は、オオルリ観察会。 春が来て、毎年、新年度の【からすの学校】は、このオオルリ観察会から始まります。 今春のオオルリの初見は 4月6日、キビタキは翌 7日でした。 例年に比べて 2週間ほど早い渡来でした。その後、何日かはオスの群れが見られたこともあったため、観察会当日を楽しみにしていたのですが…。  いざ、ふたを開けてみると、これまでにない絶不調でした。両日とも、開始前には、【日本三鳴鳥】の面目躍如たる鳴き声を響かせていました。 しかし、講義が終わりフィールドに出る頃には、あたりはすっかりと静かになり、カラ類の鳴き声さえ聞こえず、まさに【カラ振り】状態。  オオルリ観察会でありながら、1日目は見られず、2日目にじっくり観察できたのは 1羽だけ。 その日以前に視認していた サンショウクイ、コサメビタキ、ノジコ、キビタキ なども、その姿を現しませんでした。





  マウスオンで、長旅を終えたオオルリの雄の勇姿


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孤高に生きる

 『園内にカモシカがいる』とのスタッフの知らせで行ってみると、木陰にいたのがこの個体。カモシカに出会うと、いつも長い時を過ごしてしまいます。野生動物のなかで、出会っても脱兎のごとく逃げないのは、カモシカぐらいでしょう。 一部のサルは人馴れしてしまっているとはいえ、やはり多くはヒトを見ると逃げ去ります。ところが、カモシカは(一定の距離を保っていれば) いつまでもそこにいます。この時も、15分あまり、両者の見つめ合いが続きました。立ち去ってくれれば、こちらも踏ん切りがつくのですが、相手はのんびりと反すうしながら動こうとしません。ひょっとして、気づいていないのかと思い、視覚 ・聴覚 ・臭覚に訴えかけようと、動いたり手を振ったり、呼びかけたり、風上に回ったりして、 こちらの存在を知らせても、やはり逃げようとしません。しびれを切らして相手に背中を向けたのは、ヒト(当WEB管理人)のほうでした。





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盗掘は犯罪です

 写真はハナイバナ。 野の花に関心がある方でさえ、注目することの少ない野草のようです。 花は小さく色も淡いため、咲いているのかいないのか、よくわかりません。 しかし、ルーペなどでじっくりと観察すると、淡いブルーと ワスレナグサに似た形で、なかなか味わい深い花です。  この時期は、一日ごとに花の種類が増えていきます。いまが旬は…草本では: ニリンソウ、コチャルメルソウ、ヒトリシズカ、チゴユリ、ムラサキサギゴケ。 木本では: 幾種ものカエデ類やカラマツ、ニワトコ、オオカメノキ、マルバアオダモ、クロモジ、ズミ、ホオノキ、クマシデ、ヤマブキ、ミヤマウグイスカグラ、コヨウラクツツジ、ウワミズザクラ、アケビ etc
 ところで、園内での植物採取は禁止になっています。山の中の草木を掘り取るような軽い気持ちでおこなう行為も、実のところ、都市公園条例に抵触する犯罪行為になりますので、ご注意ください。





    葉と葉の間(内)に花が出るので ‘葉内花’