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新緑から深緑へ
今園内の樹々は、新緑から深緑に変わりつつあります。流れる川の水も、(本当は雪解け水で冷たいのですが)見る限りでは、温かさを感じさせます。
ところで、この青々とした樹々を見ると、『樹も冬枯れの季節から比べて、すっかり元気になったなぁ』 と思われがちですが、大変な誤解です。
実は、今がもっとも元気が無い(エネルギー不足)の時なのです。昨年の秋に落葉した以降、それまでに蓄えていた養分を消費することなく春を迎えました。そして、その蓄えを使って、葉を出し花を咲かせました。
それが完了した今、貯蓄をすっかり使い果たしています。つまり、今ごろがエネルギーがもっとも無い時期なのです。 これから後、ようやく出そろった葉を使って、養分を蓄えます。この樹木の生理を知れば、剪定や移植など、
樹に負担を強いる作業はできないはずですが… 残念ながら、それに逆行する所業が多くあります。
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吊り橋から望む【蝶ヶ岳】と、そこを源流とする【烏川】
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