.    '15年5月13日

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新緑から深緑へ

 今園内の樹々は、新緑から深緑に変わりつつあります。流れる川の水も、(本当は雪解け水で冷たいのですが)見る限りでは、温かさを感じさせます。
 ところで、この青々とした樹々を見ると、『樹も冬枯れの季節から比べて、すっかり元気になったなぁ』 と思われがちですが、大変な誤解です。 実は、今がもっとも元気が無い(エネルギー不足)の時なのです。昨年の秋に落葉した以降、それまでに蓄えていた養分を消費することなく春を迎えました。そして、その蓄えを使って、葉を出し花を咲かせました。 それが完了した今、貯蓄をすっかり使い果たしています。つまり、今ごろがエネルギーがもっとも無い時期なのです。 これから後、ようやく出そろった葉を使って、養分を蓄えます。この樹木の生理を知れば、剪定や移植など、 樹に負担を強いる作業はできないはずですが…  残念ながら、それに逆行する所業が多くあります。





 吊り橋から望む【蝶ヶ岳】と、そこを源流とする【烏川】


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危うく…

 フタモンアシナガバチアシナガバチの一種)の女王蜂が、案内看板の裏に巣作りしていました。 来園者に危害を及ぼさないのであれば、特段目の敵にする必要は無いのですが、さすがに『看板の裏はマズイ』との判断から駆除することにしました。 そこで、‘ハチ退治スプレー’を持ち出して、今まさに噴射しようとした矢先、 すぐそばを見ると…看板の脚にヒシバッタが群れていました。危ないあぶない! 危うく無益な殺生をするところでした。 ちなみに、使おうとした殺虫剤はピレスロイド系の成分を含み、昆虫の神経細胞に作用する‘神経毒’です。ハチにだけ有効で、バッタのような直翅目には影響がないのであればともかく、おそらくそのような選択性はないと思われます。 松枯れ対策の‘空中散布’が、まさにこれと似ています。感染を媒介するマツノマダラカミキリに限らず、不特定の種類の昆虫を大量に殺すことになります。





         ただ今 ‘ひなたぼっこ中’


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連休が終わり

 5月の大型連休が終わりました。バーベキュー禁止となって以降、はじめての行楽シーズンを迎えることから、現場としては影響を懸念していました。 幸いにもトラブルは無かったのですが、大量の食材をそろえて来園されたグループや、下見に来られてガッカリして帰る方もおられ、気の毒な思いがしたものです。  その一方で 『この公園らしくていいですね』とのご意見もいただきました。今後は、写真のような、のどかな食事風景となることでしょう。 これまでとは違う緑地をお楽しみください。 なお、バーベキューの本番は夏休み以降です。せっかく準備をして無駄足を運んでいただかないためにも、マスコミや行政の広報を通じて、出来得る限り広く周知させていただきます。
【お知らせ】 当緑地に隣接ないしは近隣には、バーベキューができる施設(有料)が複数個所ありますので、事務所窓口にてお尋ねください





       BBQとは違う、静かな時の流れ…