.    '15年12月24日

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 12月18日、蝶ヶ岳が白くなりました。 この白くなった山を見て、当緑地スタッフもようやく重い腰を上げて、雪対応の準備をはじめました。  除雪機を倉庫から出して冬期の定位置に移動、雪かきスコップやスノーダンプ(押すことで一度に多くの除雪ができる雪国ならではの道具)も身近な場所に配置しました。  今シーズンもまた雪かき作業が待っています。 あの楽しくも辛い作業を何回することでしょう。 『ほっておけば流れ去ってしまうのに、なぜ、わざわざかくの?』などと考えこんではいけません。 修行するように黙々と無念無想で雪に向かっていれば、やがて悟りの境地に… は至らないでしょうが、体力低下の防止になったり、身体が暖まって暖房費の節約になることは確かです。   『雪よ降れ降れ、もっと降れ』…というのは本気半分冗談半分。なるべくならば、大雪は降らないでほしいものです。





     この雪は、まだ、根雪にはならないはず


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冬の楽しみ

 次回の‘からすの学校’は、‘アニマル ・トラッキング’と‘スノーシューハイク’。  スノーシューハイクは例年通りフィールドでの活動ですが、アニマル ・トラッキングは、趣向を変えて室内での講義としました。  当然ながら、スノーシューハイクは積雪があることで成立する講座。上記で雪の少なさを歓迎しながら、一方で雪を望むという自己矛盾をきたしています。  ところで、写真はオコジョ。 以前実施したスノーシューハイクの下見の際に撮ったものです。残念ながら、イベント当日には姿を現してくれなかったのですが、そこここに足跡を残していました。  動物の痕跡(足跡、食痕、糞)をよりどころにして、それを残した彼らにあれこれと思いをはせるのがアニマル ・トラッキングです。  時にありがちなのは、痕跡を見つけて、動物名を伝えただけでお仕舞いになってしまうこと。 そんな観察会とは一味違う今回の講座に、乞うご期待。





   夏山登山の人気者は、冬のこの時期は低山に


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異様な姿 (園地外情報)

 写真は、県内辰野町にある国指定天然記念物のシダレグリ自生地。800本ほど生えている栗の樹は、枝垂(しだれ)の名称通り、枝が垂れ下がっています。  過去に幾度か訪れていますが、冬枯れの姿に会いに行ってきました。 他の多くの【シダレxx】(xx:サクラ、ヤナギ、エノキ etc)は、優しさや優雅さを感じさせる樹形になりますが、この樹はそれらとは違い、荒々しさや異様さで迫ってきます。 これは枝垂れるメカニズムの違いからくるようです。たとえば、シダレザクラが枝垂れる理由は、枝の伸長と肥大をつかさどる植物ホルモンのバランスがうまくとれないからです。  その結果、太らないまま(異常に)伸びて枝垂れるわけです。一方、シダレグリの場合は、‘枝垂れる’という性質のほかに‘曲がりくねる’という形態的特徴があります。これは、突然変異による、芽の成長(伸長と枯れ)の特異性にあるとの説があります。





      この日は、いつもと違う気持ちで出逢う