.    '17年7月20日

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( ・_・) ?

 遠目に…『あれっ? 園路にひび割れ?』と見えたのは、数万頭と思われる アミメアリの大行進でした。 巣はつくらず、石や倒木の下で暮らし、時にこうして餌を求めて大移動します。たまに人家近くで目撃されて、あまりの数の多さに、見た人は嫌悪感というよりも恐怖感を覚え、思わず駆除を試みます。  しかし、大抵は数日もすれば、どこかに移動してしまいます。  なお、庭木にたくさんのアリ(黒蟻)が集まり、その悪影響を心配されることがあります。しかし、ゴキブリの仲間のシロアリと違い、ハチの仲間である黒蟻は、樹にとっては無害です。問題なのは その樹に、アリのエサとなる分泌液を出すアブラムシ(樹には害虫)がいるということです。





    数万から、時には数十万頭の大集団になる

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待ってましたっ!

 ノアザミ で吸蜜中の ホソヒラタアブ (夏型)です。 注目すべきは、ノアザミの花粉の様子 (先端の白い部分)。 昆虫が訪れる前は丸写真のようであったものが、虫が動き回る振動により、見るまに わらわらと花粉を出し始めるのです。 花粉を無駄なく効率的に使う、巧妙な仕組みです。ちなみに、振動を人為的にまねることでも、この様子を再現することができます。
 ところで、この動きは、【花粉が押し出される】のではなく、【(刺激により)花粉が詰まっていた筒が縮むことで、花粉があふれ出た】結果です。 以前話題にした ジシバリ といい、ごく普通に見られる野の花にも、驚きの生態があることに、あらためて おそれ入るのでした。





        見る見る 花粉があふれ出る

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雨を待つ (園地外情報)

 自然観察グループ をご案内して、新潟県のブナの森を訪れた時見つけたモリアオガエルの卵塊(丸写真は拡大)。 それは、池の上に張り出した樹の枝にありました。直径15cmほどの卵塊は出来た直後は泡状ですが、やがて表面は乾燥して紙のようになります。そして、この安全なシェルターの中で、孵化してオタマジャクシになるまで過ごします。 問題はその後。紙状になった表面は雨により溶けます。そのため、雨が降らないと卵塊は溶けず、中のオタマジャクシたちは、下に広がる池に到達できず、やがて干からびて死んでしまいます。まさに天の恵みは、命の水なのです。 なお、園内に多いヤマアカガエルの興味深い生態については、別の機会に…





          命を懸けて、雨を待つ