.    '18年6月11日

   .

巣立ち

 聞きなれない、けたたましいほどの鳥の地鳴きに、何事かと立ち止まると… こちらを牽制するように飛び回るのは、ホオジロのペアでした。近くに巣があることでの警戒 ・威嚇と考えて離れようとした矢先、低木の間から姿を現したのは… ホオジロの雛。なんとも心もとない動きです。 巣立ち後一ヵ月近くは親の世話になり、その後、独り立ちします。 一方、親は休む間もなく、次の繁殖の準備を始めます。 時に、カッコウに托卵されたり、その他の天敵の餌食となることからも、巣立ちできるのは 20~30%に とどまるようです。 ところで… 近くに、この個体以外に孵った雛はいるのでしょうか。  願わくば、この子や兄弟が天寿を全うしますように。





      まだしばらくは親の脛(すね)をかじる


   .

山の日

 7月は 【信州山の日】、8月は全国の【山の日】が制定されています。 そこで、当緑地イベント からすの学校では、それに因んだ講座を開催 することにいたしました。日本山岳会の創設者であり、登山家で文学者 ・ 随筆家の小島烏水(こじまうすい)に関わる催しです。 小島が通ったであろう道に思いを馳せ、昔日を偲びます。写真はその道から望む北アルプス(飛騨山脈)常念岳。標高1743mの浅川山 山頂近くから望む峰々は、目線の高さにあります。西側に望む北アルプスから視線を転 じて東側を見れば 眼下に安曇野や松本平が一望でき、遥か彼方には美ケ原がそびえ立つ… まさにここは、『山の日』 を過ごすに ふさわしい場所です。





        前常念岳~常念岳~横通岳


   .

魅惑の森 (園地外情報)

 自然観察グループをご案内して訪れた、新潟県のブナの森。 この近くの長野県鍋倉山には【巨木の谷】があり、そこでは樹齢数百年のブナが数多く生きています。それに比べて この森は 樹齢 70~80年の若いブナが林立しています。  人間ならば結構な お歳(後期高齢者)ですが、 ブナとすれば、いまだ若造。ようやく、子孫を残すべく 花を咲かせ種子を実らせることができる歳になったばかりです。老木・巨木のブナの森は心落ち着かせる空間ですが、若いブナの森は、しみじみとした居心地の良さがあります。  さらに ここは、林床が他のブナ林にありがちな笹群落ではなく、ユキツバキクロモジが群生するため、より一層、訪れる人を魅了します。





   例年になく実の付きが多い… 今年は大豊作?