今だから話せますが… 下写真はオオルリのメスが抱卵している様子です。 その巣がどこにあるのかというと… 上写真の黒矢印の場所。 そこは、なんと、物置に掛けた梯子。じつは、この物置の前は、道路幅が4mある広い園路。 シーズン中には多くの来園者がひっきりなしに通る所です。 ツバメ同様、ヒトを使って天敵から逃れる作戦でしょうが、ここはあまりにも人目が多過ぎる。梯子が使えないことの困惑以上に、そのことを気にしていました。 抱卵中は目立たないにしても、雛が孵ったのち、頻繁に餌を与えるようになれば、必ず見つかってしまう。 『困ったなぁ』と案じていた矢先、ある日を境に姿を見なくなりました。なにがあったかは気掛かりですが、正直安堵しました。
潤んだ瞳 なんとも衝撃的な顔を連想するヒトツメオオシロヒメシャクというシャクガ科の蛾です。幼虫のエサ(食樹)は、園内に多いアオダモやイボタノキ。 その幼虫は、多くの芋虫や毛虫と違い、体の前後にしか足がないため、独特の歩き方をします。その様子が【尺取り虫】の名の由来になっています。 …と言っても、『指尺(ゆびしゃく)』とか 『尺を取る』の意味がわからない世代が増えている今日この頃、上記の説明では納得していただけないのかもしれません。それはさておき、この、何とも つややかで立体感ある目玉模様は、鳥の捕食から逃れるための自然の造形の妙と考えられているそうですが、それにしても、なぜ、【一つ目】と名付けられたのでしょう?
渓谷と滝 (園地外情報) 自然観察グループをご案内して訪れた、長和町の本沢渓谷。 この時期の自然散策&観察は渓流歩きに限ります。 ここで観るべきは… 滝。もろ沢の滝 ・ 箱淵の滝 ・ くちなしの滝 ・ くぞうの滝 ・ くまぎの滝 ・ 千ヶ滝など、大小様々な滝が次々と現れます。 一般に、樹々が生い茂る森の中は、日陰かつ 樹の葉の蒸散作用により温度は下がりますが、 一方で湿度が高くなることから、不快指数は上がります。しかし、渓流沿いは別天地。 しばらくたたずむと、涼しさを越して肌寒さを感ずるほどです。 渓谷と言えば… 当園地も、烏川の渓谷にあります。残念ながら、見るべき滝はありませんが、動植物の種類の多さは安曇野において屈指の場所です。