真昼の出会い 歩いていると、なにやら視界の隅にヒラヒラと飛ぶ黒いものが… 一瞬のことで、なんであったのかわからず、そのあたりを探し回りました。 ようやく見つけたのがこれ。 草の葉にぶら下がっているコウモリでした。コウモリは、日本国内に生息する哺乳動物の種類の 3分の1 を占めるという大所帯であるため、遠目での同定が難しい種も多いのですが… これはテングコウモリ。 その特徴である、(名前の由来となった)天狗のような鼻と、背中の光沢ある毛と、飛膜に密生する毛から、間違いないと思われます。 それにしても、出会ったこの時は真夏のお昼ごろ。 コウモリが、真昼間の炎天下 (この日は猛暑日)に飛び回っているとは意外でした。
雑草という草は無い 道や庭の草むしりをすれば、おそらく多くの方が真っ先に除草対象とすることでしょう。しかし、よくよく見れば、趣ある姿形の野草です。 この草の名はカゼクサ。風草とは、なんとも風流な名前です。 雑草という名で片づけずに、カゼクサという名であることを知ると、なにやら除草する手も止まってしまいそうです。 『雑草という草はない。 どんな植物でも、みな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる』[昭和天皇のお言葉] 今園内では、キク科をはじめ様々な野の花とともに、雑草とされる チジミザサ、メヒシバ、コメガヤ、エノコログサ(エ ノコログサ、アキノエノコログサ、キンエノコロ) などが、それぞれの場所で生を営んでいます。
一見、猛禽類… (園地外情報) とある神社の境内に散乱していた ツツドリの羽根。 近くに オオタカの羽根も落ちていたことから、それに襲われたのかもしれません。 ただし、散乱した羽根の羽軸に残された痕跡から判断すると、鳥ではなく動物により捕食されものと思われました。 おそらく、猛禽に襲われたのち、動物の餌食になったのでしょう。 ところで、これを見つけた当初、チョウゲンボウのような猛禽類の羽根なのではと思い、近くにオオタカの羽根があったことから、『猛禽が猛禽に襲われた』と考えました。 しかし、その後調べて カッコウあるいはツツドリであることがわかり、さらには、尾羽や風切羽の様子、あるいは生息環境から、ツツドリであると判断した次第です。