逃げもせず
渓谷を流れ下る水音だけが聞こえる森林エリアを巡視中のこと。
カサカサと音する方に目をやると… 20mほど先にいたのは カモシカ。
(お互いに?)一瞬走る緊張感。 しかし、そのまま静かに見ていると、やがて、警戒心を解いたのか、反芻をはじめました。しばらくの間、お見合いしていましたが、一向にその場を動く様子がありません。
そこで仕方なく、園路を外れ、大回りして離れることにしました。その途中、気づいたのは、左角が根元から欠損していること。
カモシカの角は武器というだけでなく、縄張り宣言に使う重要な器官 (角研ぎにより樹木の皮を剥がし、そこに分泌物をこすりつける) 。
はたして、一本で、この先大丈夫なのだろうか…
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