献身的な子育て
写真はコブハサミムシ。ハサミムシ類は、メスが育児をすることで知られています。産んだ卵を舐めて清潔にしたり卵塊を積み替えて、細菌などの感染を防ぎます。孵化した後はエサを与えての子育て。
ヒト社会のような育児放棄などということは、おそらく無いのでしょう。そんなハサミムシ類の中でも極めつけは、この コブハサミムシ。
冬にメスは石の下などに数十個の卵を産みます。早春に孵った幼虫は、それまで片時も離れずに守ってくれていた母親の身体を… 食べます。 幼虫の最初のエサとなるのは母親であり、文字通り、献身的な子育てといえます。
ちなみに、写真の個体はオスであるために(残念ながら)身をささげる子育てはできません。
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