『むむッ…』 目が合ったニホンザル。 本来ならば、目を合わせてはいけない野生動物です。 ごく まれに、来園者から『園内で猿に威嚇されて怖かった』 と指摘されることがあります。その際は『出合ったら、目を合わせず、無視してください』 とお伝えしています。 園内周辺に生息する数グループ、数百頭のサルの集団で、ヒトを見て威嚇するのは数頭。 おそらく彼らは、かつてヒトから威嚇されたりいじめられた個体です。 我が身や群れを守る本能から、ヒトと出合えば 反応してしまうのでしょう。管理人のこれまでの経験から、無視することが最良と思われます。 こちらが無関心を装えば、あちらも無視します。 大声を上げたり、石を投げたりは もってのほかです。
消化の限界 これはフクロウのペリット。 多くの野鳥は、食べ物を丸呑みします。肉食動物であるフクロウも、丸呑みしたり、引きちぎったりして食べます。 そして、骨や体毛、羽根など消化できずに吐き出したものが、これです。 この塊りを洗浄して組み立てれば、ネズミや野鳥などの 骨格が現れるはずです。 なお一説によると、ペリットを吐くのは単に消化できないものを出す というだけでなく、食道などの消化管 を清掃する役割もあるとのこと。 同じ【吐く】という行動でありながらも、生命維持のための ヒトの防衛本能(吸収すると有害と判断したものを嘔吐する)や、猫が草を食べて胃の中にたまった毛玉を吐き出すのとは、ずいぶんと意味合いが違うようです。
新緑と深緑 (園地外情報) 自然観察グループをご案内して訪れた、飯山市 ・北竜湖。 背後の山は、戸隠・飯綱とともに北信濃三大修験場である小菅神社のある小菅山です。この時期、神の山は、一面の新緑のブナと、点在する深緑のスギに蔽われ、時にその神々しさは 見る者に畏怖の念すら抱かせます。 しかし、この日、波立たない湖面に映る山の姿に畏れはなく、只々安らぎを覚えるだけでした。なお、このあたり一帯は「小菅の里及び小菅山の文化的景観」として、国の重要文化的景観に選定されています。 ところで、この周辺は湧水が豊富です。 それは、北竜湖断層による山体崩壊に起因するとのこと。 国内には、地震に 直結する活断層を有する神社が多くあります。