.    '19年6月18日

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春からいる蝉

 ハルゼミの抜け殻。園内には、よく似たエゾハルゼミもいます。両種の抜け殻は、大きさも形もそっくりですが、触覚のわずかな違いで見分けられます。 この時期、毎年来園者から問われるのは… 『もう、セミが鳴いている。今年は暑くなるのでしょうか?』というもの。しかし、実際には毎年5月初旬(連休明け)には、ハルゼミがアカマツ林で鳴きはじめ、その後 3週間ほどすると、エゾハルゼミが落葉広葉樹林で鳴きだします。  なお、ハルゼミは アカマツ林に依存するため、マツ枯れ(マツ材線虫病)でアカマツが激減したり、あるいは その防除のために行われる農薬の空中散布の犠牲となっていることから、今後各地で絶滅危惧種となることが懸念されます。





 園内に棲むセミの中では、チッチゼミの次に小さい


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やぁ~めた

 キリ(桐)の幹を穿って作った アオゲラ の… 放棄された巣です。 完成間近あるいは完成していたのかもしれませんが、巣として子育てに使われることはありませんでした。 高さは十分あったのですが、あまりにも目立っていたため、来園者に気付かれてしまいました。 長時間に わたり、見つめ続けられていたため、ストレス(?)を感じたのかもしれません。 これがツバメであれば『おっ! ヒトがいるぞ! あの動物がいれば、天敵から守ってもらえるので安心だ』 となるのでしょうが…  園内で毎年営巣するオオルリも、ツバメと同じ思考回路なのか、トイレの出入り口あるいは物置や四阿の梁など、ヒトの気配が適度にある所で巣を作っています。





       せっかく苦労して作ったのに…


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翁(おきな)の頭

 漢方の生薬名で白頭翁(はくとうおう)の名があるオキナグサ。 言うまでもなく、老人の白髪頭に例えた命名なのでしょう。 ちなみに、毛に見えるのは、花が終わった後に、花柱 (雌しべの一部)が伸びたもの。白髪のような一本一本の付け根には種が付いています。 やがてこれが羽毛状になり、ある日、風に飛ばされて新天地に飛んでいきます。  なお、漢方薬だからと安易な採取は危険です。  食べるなどは論外、茎葉の汁が皮膚に付くと炎症をひき起こすこともあります。もっとも、本種に限らず、当園内では植物(菌類を含む)の採取は禁止になっています。 気楽な思いからの採取であっても、【盗掘】という不名誉な結果になってしまいます。





       ロマンス・グレー …と言うべきか