春からいる蝉
ハルゼミの抜け殻。園内には、よく似たエゾハルゼミもいます。両種の抜け殻は、大きさも形もそっくりですが、触覚のわずかな違いで見分けられます。
この時期、毎年来園者から問われるのは… 『もう、セミが鳴いている。今年は暑くなるのでしょうか?』というもの。しかし、実際には毎年5月初旬(連休明け)には、ハルゼミがアカマツ林で鳴きはじめ、その後 3週間ほどすると、エゾハルゼミが落葉広葉樹林で鳴きだします。
なお、ハルゼミは アカマツ林に依存するため、マツ枯れ(マツ材線虫病)でアカマツが激減したり、あるいは その防除のために行われる農薬の空中散布の犠牲となっていることから、今後各地で絶滅危惧種となることが懸念されます。
|