日本にしかない百合
暗い林床に浮き出るように咲くササユリ。種から花を咲かせるまでに数年(7年以上とも)かかる日本固有のユリです。
一般的なササユリは、もっと濃いピンクなのですが、この個体は限りなく白色です。鳥の鳴き声も途絶えた静かな空間で、聞こえているのは、この花を訪れているヒラタアブの翅音だけでした。
ウイルス性の病気に罹患しやすく、嫌地現象(連作障害)があることから、同じ場所では長くは生き続けられません。
そのためなのか、園内各所に自生しても、数年経つと見られなくなります。人為的に保護すべきかを悩む種のひとつです。なお、園内でのササユリの花期はすでに終えています。
また、自生場所については公表しておりません。
|