空き家 巣立ちしてから間もないオオルリの巣。 当初、この巣を見つけた時には、そのあまりの無防備さに先々の不安を感じました。営巣箇所は、橋を支える橋脚の根元。 園路からわずかしか離れておらず、高さも地上から2mほどしかありません。一見して『ヘビかテン、あるいはイタチにやられるだろうな』との懸念が。 しかし、どうやら、抱卵は無事済み、3羽の雛が孵りました。 オオルリの育雛日数は 約12日間と言われています。ほぼその日数が過ぎたころ、巣はもぬけの殻となりました。その前々日には姿を見ています。また、残された巣に襲われた様子が無いことから、ほぼ確実に無事巣立ったと考えられます。 … ようやく、気苦労が解消しました。
根株心材腐朽菌 樹高30m・胸高直径60㎝(=幹回り1m90cmほど) のカラマツの根元に発生したハナビラタケ。 食べると美味しいキノコ(子実体)なのですが、根元から上方 数mあたりまで 菌糸が繁殖します。 菌糸のご飯は樹の中心部(心材)の細胞。 結果として、外側(辺材)は異常が無く中心部が《腐る》 ことになります。 ちなみに、樹は辺材の一部(樹皮のすぐ内側)が生きていれば正常に生長します。それが意味するところは… 一見、樹の勢いになんら異常が認められなくても、強度不足のために根元から倒れたり途中から折れる危険性があるということ。 公園の樹木管理においては、伐採のタイミングを継続的に注視して行く必要がある【要注意】の樹です。
これでもリンドウ? (園地外情報) リンドウといえば紫色を思い浮かべるのではないでしょうか? しかし、これもリンドウ。 ツルリンドウ(多くは、淡い紫色)のシロバナ品種で、その名は シロバナツルリンドウ。当緑地から車で15分ほど離れた場所にある神社の境内に群生しています。 園内には淡紫色のツルリンドウやホソバノツルリンドウが自生していますが、白花種はこれまで確認していません。 なお、かつて園内において白花のフデリンドウが自生していましたが、どうやら絶えてしまったようで、今 は見ることができません。ちなみに、リンドウは漢名(中国の植物名)の竜胆(りゅうたん)を音読みしたもの。 熊胆(くまのい)のように苦く、漢方の生薬になっています。