.    '20年8月11日

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地上絵

 ナスカ ならぬ【カラスガワの地上絵】。描いたのは、ウスバカゲロウの幼虫(と思われます)。 場所は森林エリアの四阿の中。初めて見た時、誰が残した跡なのか想像がつきませんでした。 ヒントになったのは、その近くにいくつかある蟻地獄(中央にある黒い丸い穴)。 あれこれ調べるうちに、どうやらこれは、ウスバカゲロウが歩いた痕跡との結論に至りました。一見して、『なぜこのようにふらふらと歩き回ったのだろう?』 と疑問を感じました。その後わかったことは… よりよい棲み家 (=蟻地獄 =罠)となる適地を探し回った痕のようです。 ところで、彼(or彼女)は、後ろ方向にしか進めません。 よって、この地上絵は、【お尻で描いた作品】なのでした。





     「薄馬鹿下郎」 ではなく 「薄羽蜉蝣」


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恐竜!?

 有害鳥獣として駆除されたハシボソガラスの足。これを見ると『鳥は恐竜の子孫』 あるいは『鳥は恐竜そのもの』との説に説得力を感じます。 しかし それは『素人目に見て足が似ている』というようなことではなく、嘴・気嚢(呼吸器官)・骨格(二足歩行、仙骨、鎖骨など)に類似性がある こと、あるいは、遺伝子情報(ゲノム)の解読結果から明らかになったとのことです。
 鳥と言えば…最近、当WEB管理者の自宅にはガビチョウが頻繁に訪れます。 早朝と夕方、お気に入りの樹に留まり、盛んに囀っています。 クロツグミヒヨドリを足して 2で割ったような啼き声。 聞き始めは美声にうっとりしても、次の瞬間、あまりのけたたましさに辟易します。





  見たこともない恐竜を連想するのは、なぜ?


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鳥?

 3番目の話題は コキクガシラコウモリ(小菊頭蝙蝠)。これで、3種類の動物(昆虫類・鳥類・哺乳類)の話題を提供できました。 …と、読んで…『えっ!? コウモリは 鳥じゃないの?』 と思われた方、いらっしゃいます? 実は、コウモリは鳥ではなく、哺乳動物なのです。 その証拠に、コウモリは鳥と違い… ● お腹の中で子供を育てて出産する(胎生)。〔鳥は卵生〕   ● (一部を除く)哺乳動物の特徴である歯がある。〔鳥には無い〕 ● 体毛に覆われている。〔鳥は羽毛〕
 ところで、写真は6年前に園内で落命していた個体です。 それをこれまで冷凍保存しておきました。 すっかり干からびた(…失礼っ)ので、このたび標本展示することにしました。





  鳥と異なる翼の構造(鳥は羽毛、コウモリは飛膜)